皆さん、いくつになっても趣味に仕事に、ハツラツと元気に過ごしたいですよね。今回は男性がかかりやすい、悩まされやすい体の不調をピックアップしました。年齢を重ねるとなんとなく感じる「あれ変だぞ?」に備えるべく、セルフケアとして対処法もご紹介しています。ぜひお役立てください。
【不調①】外食が多い方は要注意「血管の病」

血管は加齢とともに柔らかさを失い、しかも日常の不摂生が続くと、実年齢を超えて老化が進んでしまうこともわかっています。特に気を付けたいのが食生活ですが、外食が多くなりがちなビジネスマンはとかく塩分や脂質が高くなりやすい傾向にあります。
塩分や脂質、カロリーの摂り過ぎは血液をドロドロにして高血圧を招くことに繋がるのです。高血圧は、計測しない限り実感に乏しく、自分の血圧が高いかどうかの判断がつかないため、密かに進行するのが怖いところ。
しかし、本当に怖いのは血管の病気である動脈硬化を招いてしまうことにあります。血管の詰まりで起こる動脈硬化は、さらに脳卒中や脳梗塞といった重篤な病気を呼び込むリスクもあります。特に脳梗塞は寝たきりになってしまうため、甚大な治療費もかかるうえ、働けなくなって、家庭にも深刻なダメージをもたらします。
寝たきりにならないためにも、この先10年以上は血管を若々しく保つことが大切なのです。そこでオススメは「毎日100kcal減らす、100kcal消費」する方法。これはタレの焼き鳥1本を我慢する、あるいは20分程度の半身浴をする、などです。続けていくためには、まずは簡単にできることから始めてみましょう!
▶毎日100kcal減らしましょう!
- ギョーザ3個を我慢・・・約100kcal
- ビール小ジョッキを我慢・・・約120kcal
- 焼き鳥(タレ)1本を我慢・・・約114kcal
- エビフライ1本を我慢・・・約108kcal
▶毎日100kcal消費しましょう!
- ウォーキング20分・・・約97kcal
- 半身浴20分・・・約80kcal
- ゴルフ20分・・・約109kcal
- カラオケ10曲・・・約100kcal
【不調②】年々減ってきてしまう「男性の活力」

近年、注目されている男性特有の悩みがその活力の低下です。若い頃は「心配ない!」と言い切っていた方も、歳を重ねるにつれて「誰にでもやってくるものだ」と感じるようになっているのではないでしょうか。
2002年に発表された年齢別の統計では、40代で徐々に悩む方が増え始め、50代以降になると急激に増加しています。また、ガクンと機能が低下したことを実感する方も増えてくるそう。年齢的な体の衰えの他に、メンタルの問題もあげられますが、年齢を重ねた方は基本的には体の問題となるのだとか。
男性の活力低下は放っておくと時間とともにさらに機能が低下していくこともわかっています。逆に考えると、早い時期から適切な対応をしていると、男性として豊かな人生を長く保てるということになるのです。
そこでオススメは食事によるケア方法です。亜鉛やアルギニン、ビタミンE、アリシンなどが含まれる精力がつく食べ物をご紹介します。活力だけでなく、見た目の若々しさや疲れにくさなど、日々の元気の源になるものばかり。ぜひ、意識して摂ってみましょう。
▶男性活力アップの元気食材
- 亜鉛・・・牡蠣、卵黄、すっぽん
- アルギニン・・・アーモンド、ごま、まぐろ
- ビタミンE・・・うなぎ、モロヘイヤ、アボカド
- アリシン・・・にんにく、ニラ、らっきょう
- シトルリン・・・スイカ、メロン、冬瓜
- タウリン・・・タコ、イカ、秋刀魚
【不調③】崩れる成長サイクル「薄毛」

薄毛は男性にとって捨て置けないテーマではないでしょうか。そもそも髪の毛は1日80〜100本は自然に抜けると言われています。ただし抜け落ちれば終わりというワケではなく、代わりに新しい髪の毛が誕生します。
その源は毛根を包む毛包という組織。一般的に毛包は2〜6年かけて髪の毛を育てていきますが、薄毛の方は頭皮環境が悪く、この成長期が数ヶ月〜1年程度に短縮されてしまっていることがわかっています。成長期が短い分、髪のハリやコシがなく、抜けやすくなるのです。
つまり薄毛は、髪の成長サイクルの乱れとも呼べますが、これは自然に止まることはなく、年齢とともにより乱れてしまいます。では、なぜ頭皮環境が悪化してしまうのでしょうか。大きく4つの理由があるとされています。
1つ目は男性ホルモンの変化。男性ホルモンの一種であるテストステロンがある年代から別の物質に変化することで、髪を生えにくくしています。2つ目は遺伝。3つ目はストレス。ストレスによって頭皮に栄養を運ぶトラックの役割をする血管が収縮し、十分な栄養が届けられない場合があります。
4つ目は食生活の乱れ。食生活が偏ることによって、そもそも頭皮や髪に必要な栄養が足りていないこともあります。とくに男性は血行の巡りに対して女性よりも関心が薄く、血行不良に陥っていることがしばしば見受けられるそう。そこで、オススメはシャンプー時に頭皮の血行を促進するマッサージを一緒に行う「マッサージシャンプー法」。ぜひ今日から取り入れてみましょう。
①頭皮を上下に揺らす

②頭頂部を寄せるように

③おでこは円を描く

【不調④】6割以上がなっている!?「脂肪肝」

脂肪肝とは中性脂肪が過剰に作られ、それが肝臓に蓄積されて肝臓内に固定された状態。お腹に脂肪がつくように、肝臓にも脂肪がつく、いわゆるフォアグラのようなイメージです。肝臓のまわりに脂肪がつくように連想される方も多いかと思いますが、実際は肝臓内部に霜降り肉のように入り込んで、肝臓の細胞が脂肪に置き換わっていきます。
ですから、肝臓の大きさ自体は変わらず、置き換わった分だけ機能が低下していくのです。脂肪肝はひどくなると脂肪による炎症で、肝炎になり、その後肝がんまで発展する場合も。決して楽観視できない症状です。脂肪肝はアルコールだけでなく、運動不足や食習慣の乱れで起こり、誰にでもそのリスクがあります。
ある統計では健康診断に来た6割の方が脂肪肝だったという話もあるほど。若い頃と比較して20kg以上太った、ここ数年で5kg以上太ったという方は要注意。脂肪肝は日々の心がけ、生活習慣の改善が物を言います。アルコールを今より控え、できるだけ糖質を避けるようにしましょう。
糖質OFFのたった1つのルール
糖質OFFは炭水化物や甘いものを抜くというシンプルではあるものの、継続しづらい食事法です。そこで、取り入れやすいたった1つのルールをご紹介しますので、ぜひ実践してみましょう。
<ルール>たんぱく質を中心にする
エネルギーを炭水化物からではなく、たんぱく質から摂るという方法です。肉や魚、大豆製品を積極的に摂ることで満腹感も増し、炭水化物も減っていきます。