茹でて良し、焼いて良しな夏の定番トウモロコシ。野菜と思われることもありますが、穀物の一種です。今回は、トウモロコシを使った夏の健康を守るレシピを2品ご紹介。そのまま食べるのではない新しい美味しさを発見してください。
世界三大穀物トウモロコシの真実
トウモロコシはイネ科の植物で、米や小麦と合わせて世界三大穀物とされています。
日本では昔、米が高級品だった頃、モロコシという穀物が食べられていました。別名キビです。桃太郎のキビ団子でも有名ですね。安土桃山時代に入ると、唐からキビに似た食物が伝来します。そこで「唐から来たモロコシ」の意味でトウモロコシと呼ばれるようになったそうです。
トウモロコシには、他の穀物と比較して実に様々な栄養が含まれていると言えるでしょう。エネルギー源となる炭水化物や不足しがちなビタミン・ミネラルまでたっぷり!夏の暑さでバテ気味な方は、ぜひトウモロコシを食べて元気を実感してください。
トウモロコシに含まれる栄養素
- 炭水化物
エネルギー源として重要な炭水化物は、穀物なのでもちろん豊富に含まれています。 - 食物繊維
粒の周りにある不溶性の食物繊維はセルロース。100g当たりサツマイモの約4倍も含有! - ビタミン類
糖をエネルギーに変換するために重要なビタミンB1を始めとするビタミンB群をバランスよく摂取することができます。 - ミネラル類
汗と一緒に失われがちなカリウムなどのミネラルも豊富。マグネシウムも摂取できるため、お通じに悩みがちな人にはぜひオススメ! - アミノ酸・脂肪酸
大切なアミノ酸の他、コレステロール管理に重要な必須脂肪酸も含まれています。
鮭とトウモロコシの炊き込みごはん

材料<作りやすい分量>
- お米・・・2合
- 鮭・・・2切れ
- トウモロコシ・・・1本
- コンソメ顆粒・・・小さじ2
- しょうゆ・・・小さじ1
- バター・・・5g
★塩・・・小さじ1/5
★コショウ・・・適量
★酒・・・小さじ1
作り方
- お米は洗って水をきっておく。
- トウモロコシは皮を剥いて洗っておく。(トウモロコシは芯も一緒に炊き込みます)
- 鮭に★を振って約10分置いておく。
- 炊飯器にお米を入れて通常の炊飯量まで水を入れ、コンソメとしょうゆを入れたら②と③を入れて炊飯する。
- 炊きあがったら、トウモロコシと鮭を取り出す。(熱いので注意する)
- 鮭の皮と骨を取り除き、トウモロコシは芯から実を取る。
- ⑥を炊飯器に戻し入れ、バターを加えて混ぜれば出来上がり。
トウモロコシの黄色い色素は、カロテンの仲間のゼアキサンチンという成分によるもの。これは色覚を健やかに保つために重要な働きをしているため、日頃からの摂取が大切だと言われています。また、鮭の赤い身に含まれるアスタキサンチンも同様にカロテンの一種。臨床試験も実施されており、1日当たり9㎎の摂取を継続することで目のぼやけを軽減し、疲れを緩和するという結果が出ています。そのためトウモロコシと鮭の組み合わせは目の健康維持に特にオススメなのです。
豚しゃぶサラダのトウモロコシドレッシングがけ

材料<2人分>
- 豚ロースしゃぶしゃぶ用・・・80g
- レタス・・・4枚
- きゅうり・・・1/2本
- アボカド・・・1/2個
- トマト・・・1個
◆ドレッシング(作りやすい分量)
- トウモロコシ・・・1本
★酢・・・20㏄
★オリーブオイル・・・大さじ1
★しょうゆ・・・大さじ1
★はちみつ・・・小さじ1
★コショウ・・・適量
作り方
◆ドレッシングを作る
- トウモロコシは皮を剥かずラップにくるみ電子レンジに入れて500wで3分加熱する。
- トウモロコシの実を取って★と一緒にミキサーにかける。清潔な容器に入れて3日程度で食べきってください。
◆ドレッシングを作ったら
- 豚肉は熱湯で茹で、冷水にさらす。
- レタスは食べやすい大きさにちぎり、きゅうりはピーラーでスライスする。
- アボカドは半分に切り皮を剥いて種を取り食べやすい大きさに切る。
- トマトは輪切りにスライスする。
- お皿に①~④を盛りドレッシングを適量かけたら出来上がり。
ドレッシングにトウモロコシをたっぷり使用し、美味しく「食べるドレッシング」にしました。トウモロコシ同様にビタミンB1の多い豚肉と合わせることで、暑くてだるい夏を元気に乗り切るための強い味方になってくれます。また、発汗とともに不足しがちになってしまうカリウムやマグネシウムも豊富に含まれているため、栄養補給としてもスグレモノ!さらに美容系ビタミンの代名詞トマトやアボカドも含まれているので、紫外線が強い季節も体の中からキレイに導いてくれます。