秋の味覚といえば「栗」。今回は意外と知らない栗の種類や豆知識、手軽に秋のお家カフェが楽しめる、簡単スイーツレシピをご紹介します。
いつも食べてるのはどの部分?
イガ(殻斗)

栗を包み込むトゲトゲの外皮で、外敵や動物から守る役割を持っています。1つのイガの中に通常2~3個の栗が入っており、自然に割れて栗が外に出ます。栗の成長と安全を支える、大切なバリアです。
鬼皮(果皮)

茶色く硬い外皮で、私たちが「栗の殻」と呼ぶ部分にあたります。植物学的には果実の皮(果皮)で、栗の実を守る重要な役割を持ちます。調理の際は、この鬼皮に切れ目を入れてから加熱すると扱いやすくなります。
渋皮・胚乳(種皮・種子)

鬼皮の内側にある薄い皮が渋皮で、種を包む役割を持っています。そのさらに内側にある黄色い部分が胚乳で、私たちが食べている部分です。じつはこれ、「実」ではなく、種の中にある栄養のかたまりなんです。
世界の代表的な栗3種類
日本栗
大きくて丸っこい形が特徴。ほくほくした食感で、焼き栗や栗ごはんにぴったりです。甘みは控えめですが、風味がしっかりしているのが魅力。古くから野生種も多く、日本の山に自生しています。
代表的な品種:丹沢、銀寄、筑波など
中国栗
甘栗(天津甘栗)など、加工用として世界で一番多く流通している栗。小ぶりで甘みが強く、渋皮がむきやすいのが特徴です。加工しやすく、価格も手ごろなため業務用にも人気です。
代表的な品種:興隆栗、鎮安1号、新早菜など
ヨーロッパ栗
ヨーロッパでは「マロン」とも呼ばれています。風味がよく、ペーストにするととてもなめらか。フランス・イタリア・スペイン等で栽培され、モンブランやマロングラッセなど洋菓子に多く使われます。
代表的な品種:マロンドール、ネーヴィオッターナなど
栗を焼くとなぜ爆発するの?

栗の中にはたっぷり水分が含まれています。火で加熱すると、その水分が蒸気に変わり、鬼皮と渋皮の内側にたまっていきます。ところが、栗の皮はとても丈夫で密閉性が高いため、蒸気の逃げ場がありません。その結果、内部の圧力が限界を超えると…「パンッ!」と破裂してしまうのです。
爆発を防ぐにはどうしたらいい?
栗を加熱する前に、表面に切れ目を入れておくのが一番の対策です。包丁で十字や一本線の切り込みを入れることで、内部にたまる蒸気の逃げ道ができ、破裂を防ぐことができます。焼くときだけでなく、ゆで栗や蒸し栗でもこの「ひと手間」をかけることで安全に、そして美味しく栗を楽しむことができます。
栗の焼きプリン

優しい甘さのなめらかプリンです。むき栗を使うから簡単に作れて手軽に季節のデザートが楽しめます♪
【材料】
砂糖(プリン使用)・・・大さじ1
牛乳・・・150cc
卵・・・2個
★甘栗(むき)・・・60g
★無塩バター・・・10g
★砂糖・・・大さじ1
★牛乳・・・100cc
【作り方】
- 甘栗は手でほぐす。鍋に★を入れて熱し、弱火で混ぜ、栗が柔らかくなってきたら潰しながら混ぜ煮詰める。
- ボウルに卵を割り入れ、混ぜる。別の鍋に砂糖、牛乳を入れて熱し砂糖が溶けたら火を止めて粗熱を取り、溶き卵を加えて混ぜてなじませる。
- ②に①を入れてよく混ぜ、器に流し入れる。鉄板にプリンの器、水を入れた器を並べる。150度にあたためたオーブンで30分加熱し、固まったら完成。






