咳やくしゃみ、鼻水が出て「ひょっとして風邪?」と思って薬を飲んでみても止まらない。その症状、もしかするとアレルギーかもしれません。アレルギーとは、体の中に入ってきた物を外に追い出そうとする拒否反応のこと。もともと体には免疫という防御機能が備わっていますが、これが普通の食品や害のないものでも、異物・毒物として感知されてしまい、咳やくしゃみを引き起こしてしまうことがあるのです。
アレルギーの出やすい食品のチェックを怠らずに

特に気を付けたいアレルギー源が食品です。体の中に直接入るものであるため、アレルギー症状が重くなりやすく、蕁麻疹が現れたり、時には命に関わることも珍しくないのです。
そのため、食品表示法によって上のようにアレルギー源となりやすい原材料の表示が義務付けられています。「義務品目」とは、アレルギー患者が多く重篤な症状に至ることが多い食材。「推奨品目」は、可能な限りの表示を務めるよう推奨されている食材。
ただし、全ての食品に記載されているわけではないので注意が必要。例えば店頭で販売されている惣菜やパン、お弁当などがそれに当たります。また、アルコール類にも表示がされていません。食品アレルギーが気になる方は、必ず確認してから口に入れるようにしましょう。
【表示義務品目】特定原材料7品
卵、乳、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)、えび、かに
【表示推奨品目】特定原材料に準ずるもの21品
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
子供のアレルギーには特に慎重になりましょう

昔は「アレルギーなんて甘え」などと言う人が多数いました。しかし、この考えは非常に危険で、多量のアレルギー源を無理やり摂取させることで取り返しのつかない事態を招いてしまうという事故も起きています。特に、言葉を話せないアレルギー体質の子どもには、絶対にアレルギー症状の出る物を与えないでください。
まさかこんなモノにも反応するなんて…世にも珍しいアレルギー8選
有名なアレルギーといえば花粉や蕎麦、牛乳などでしょうか。これらの一般的な理解は深まりつつあり、食品に限って言えば「アレルギー源を使用しない料理」なども数々登場しているため、アレルギー症状を抱えている人にとって暮らしやすい世の中になりました。しかし、まだまだ知られていない珍しいアレルギーもたくさんあるのです。
水アレルギー

発症者は世界で100人にも満たないと言われる珍しい症状。汗をかいたり水に触れるだけで湿疹が現れます。紅茶や牛乳であれば飲めるという人もいるそうです。
振動アレルギー

携帯電話などの振動を体が外部からの攻撃だと勘違いし、免疫機能が反応することで起こるアレルギー。振動を感じた部分はミミズ腫れのようになってしまいます。
日光アレルギー

日光を浴びると蕁麻疹や皮膚炎を起こしてしまいます。別名「光過敏症」と言われ、主に紫外線が原因だと考えられていますが、日焼けとは全くの別物です。
キスアレルギー

正しくは口腔アレルギー症候群。キスアレルギーと言われていますが、キス自体がアレルギー源ではなく、相手が食べた物やつけている化粧品が原因となっています。
食品全般アレルギー

水以外のあらゆる食品にアレルギー反応を示す人もいます。栄養の摂取は点滴を用いたり、食事をチューブで直接胃の中に流し込みます。
お金アレルギー

紙幣に多く使われているニッケルという金属に反応するアレルギー。他には、ボタンや宝石、衣類のチャックなどでも症状が出る人もいます。
愛アレルギー

恋人との愛情が深まる度に湿疹が出るアレルギー。トラウマや精神的ストレスが原因だそう。検査した医師も驚きを隠せなかったほど、珍しい症状です。
プラスチックアレルギー

レジン(樹脂)アレルギーとも呼ばれ、プラスチックに接触することで起こります。プラスチックの容器に入っている食事は特に注意しなければいけません。