梅雨の季節である6月は湿気が多く、気分も滅入りがちになりますよね。
そんな6月こそ栄養豊富で味も美味しい旬の食材を食べて、じめじめとした時季を乗り越えたいところです。
本格的な暑さに向け、食材の強みや食事のポイントを押さえて健康的な食生活を!
初夏の恵みには栄養とうまみがたっぷり
初夏の野菜には、これから本格的に始まる暑さに備えるための栄養素がたっぷり詰まっています。スーパーではゴーヤ、モロヘイヤ、つるむらさき、ピーマンなどが並び、価格もてごろになってくるでしょう。これらの野菜はビタミンC、カリウム、食物繊維などが豊富で、体調を整えながら、余分な塩分や水分の排出を促す働きがあります。
そしてトマト、ナス、オクラ、枝豆などは、抗酸化作用や疲労回復効果が期待できるだけではなく、紫外線対策や美肌ケアにも◎。また夏に旬を迎える野菜は水分量が多く、みずみずしい食感も特徴で、食欲の落ちる季節でも食べやすいのが魅力。全体的にカロリーも低く、食物繊維が豊富なため、胃腸にもやさしく、デトックスにも効果的です。季節の変わり目にぴったりの野菜たちを頬張り体の内側から夏への準備を始めてみましょう。

アスパラガス
アスパラギン酸が疲労回復を促進し、ビタミンEや葉酸も豊富。血行を良くしつつ、栄養補給にも役立つ万能野菜です。さらに、穂先には抗酸化作用のあるルチンも含まれ、毛細血管の強化にも貢献します。
きゅうり
豊富な水分とカリウムにより体内の熱を下げ、利水を促進。夏の水分補給やむくみ対策にぴったりの、涼を呼ぶ野菜です。皮にはシリカも含まれ、髪や爪の健康をサポートする働きも期待されます。


オクラ
ネバネバ成分が胃腸を守り、食物繊維とともに整腸作用を発揮。βカロテンも含み、免疫力を高めるサポート食材です。さらにカルシウムやマグネシウムも含まれており、骨の健康維持にも役立ちます。
サクランボ
アントシアニンとビタミンCの抗酸化作用で肌や目の健康に貢献。鉄分も含まれ、女性の貧血対策としても人気の果物です。加えて、葉酸やカリウムも含み、疲労感の軽減やむくみ対策にも効果が期待できます。


アジ
EPAやDHAが血液をサラサラに保ち、動脈硬化を予防。良質なたんぱく質とカルシウムで、筋肉や骨の健康維持にも優れます。さらにビタミンB群も豊富で、エネルギー代謝を促し、疲れにくい体づくりを支えます。
水分・ビタミン補給に!初夏におすすめ「飲む野菜」スムージー

暖かくなりにつれ、外で過ごす時間も増えていくのが初夏の頃。食欲が少し落ちてきた?と感じた時は野菜をスムージーにして飲むのもおススメ!水分・ビタミン・ミネラルを効率よく摂取でき食物繊維もそのまま摂れます。忙しい朝でも手軽に栄養補給ができるため夏バテ予防に繋がります。
暑気払い!”涼性„の野菜で夏の辛さを楽にする
夏は特に熱がこもりやすい季節。健やかに過ごすためには、適度に体を冷やしつつ体を整える「冷性の野菜」がおすすめです。「冷性」とは温度ではなく食材が持つ性質を指し、余分な熱を溜め込まないよに熱を冷ます性質のこと。キュウリやアスパラガス、ナスやトマトが代表的な冷性の野菜です。普段温活を心がけている人も、バランスよく冷性の食材を取り入れ、スープや煮込み料理など調理法を工夫して温かい状態でたべましょう。
食事の適量が一目瞭然!
手計り健康法でバランスの良い食生活
「手計り食事法」は自分の手を使って食事の適量を測るシンプルで実践しやすい方法です。例えば、炭水化物は両手のひらで1食分、たんぱく質は片手のひらサイズといった具合に、視覚的に量を把握できるため、過剰摂取を防ぎやすくなります。体格や活動量の違いによって人それぞれ、食べるべき量は異なりますが自分の手を使う事で自分にあった食事の量を手軽に知ることができます。

ごはんやパンは1食につき両手のひらに収まる量、肉や魚は1食につき片手のひら1つ分、生野菜であれば両手1杯分、加熱野菜は片手に乗る量を目安に摂取してきましょう。