皆さんはいくつ知っていますか?11月の記念日

記念日が最も多い月と言われる11月。祝日である「文化の日」や「勤労感謝の日」以外にも多くの日が制定されていることをご存知でしょうか。ここでは11月の様々な記念日をご紹介します。

11月23日は勤労感謝の日

11月の祝日である勤労感謝の日は、勤労を尊び、生産を祝って、国民がお互いに感謝しあうために1948年に制定された国民の祝日です。

勤労感謝の日の由来となった行事

日本では古くから秋に「新嘗祭(にいなめさい)」という農作物の収穫を祝って感謝する行事が行われていました。もともとは天皇陛下が日本神話の神々に新しく穫れた穀物を捧げて豊作を感謝し、五穀を食する宮中行事。これが勤労感謝の日の起源だとされ、収穫が終了する時期であることから11月23日になったと考えられています。

当日は何をして過ごせばいいの?

祖父母や両親、配偶者、社会人の子どもなど、日頃働いていて疲れがたまっている家族や自分自身を労る日にしませんか?疲れをほぐすマッサージグッズなどの贈り物をしたり、温泉に行くのも良いかもしれません。また「新嘗祭」になぞらえて、稲、麦、粟、大豆、小豆の五穀を食べて感謝するのも過ごし方の1つ。改めて日頃の仕事での喜びや苦労を振り返りましょう。

11月3日の文化の日とは

文化の日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意味を込めて制定された祝日。「明治節」と呼ばれる明治天皇の誕生日を祝う日でしたが、戦後に国民の祝日に制定されて「文化の日」という名称に変わりました。また毎年、全国各地で文化にまつわる様々な催しも実施されています。どのようなイベントがあるのか見てみましょう。

文化勲章授与

文化の日に行われる文化勲章授与。文化勲章とは「我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与」される勲章のこと。受章者は、皇居で天皇陛下から文化勲章を受け取ります。これまで、ノーベル賞を受賞した吉野彰さんや山中伸弥さんなどが受章しました。

美術館や博物館

全国の美術館や博物館といった文化施設の多くで入場料が無料になります。この機会に普段訪ねることのない施設に、家族で出かけて様々な文化に触れてみてはいかがでしょうか。

文化祭や芸術祭

学校や地域などでも学術祭や文化祭、芸術祭が開かれます。その中でも文化庁などが主催する「国民文化祭」や「全国障害者芸術・文化祭」は大規模なイベント。伝統芸能や演劇、音楽演奏、美術作品なども発表され、毎年賑わいを見せています。

11月15日は子どもの成長を祝う七五三

晴れ着姿のお子さまやお孫さまと神社にお参りに行くというご家庭も多いのではないでしょうか。昔は、現代に比べて医療の発達が未熟で衛生面も良くなかったため、子どもが無事に育つことは親にとって大きな喜びでした。3歳、5歳、7歳の節目に成長を神様に感謝し、お祝いをしたことが七五三の由来と言われます。

長寿を願った祝い方

七五三では、親が自らの子に長寿の願いを込めて「千歳飴(ちとせあめ)」を与えます。「千年」つまり「長生き」という良い意味で、縁起が良いとされる紅白に着色されます。
また特徴的なのが年齢による祝い方。昔は3歳までの子どもは清潔を保ち、病気を予防するために髪を剃っていました。3歳になるとそれまで剃っていた髪を伸ばすのが「髪置きの儀」。5歳は初めて袴をつける「袴儀」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解きの儀」で祝います。

酉の日の市は縁起が良い祭り

11月になると日本各地の鷲神社で催されるにぎやかな「酉の市」。縁起ものがたくさんついた熊手が名物で、開運招福、商売繫盛を願うお祭りです。その開催日は「酉の日」と呼ばれる十二支の酉にあたる日。年の干支が12年に1回巡るように、日の干支も12日ごとに1回巡ります。そのため酉の日は11月中に2~3回やってくるのです。

江戸時代から続く酉の市の起源

酉の市は江戸時代から続いており、その起源は花又村(現在の東京都足立区)の大鷲神社にあるとされます。近隣の農民たちが、秋の収穫を祝って鷲大明神に鶏を奉納したことが行事の始まりです。

福をかき集める縁起熊手

もともと酉の市で農具として売られていた熊手を、福や金銀をかき集めるものに見立てて飾ったのが縁起熊手。熊手は、毎年ひと回り大きなものに買い換えると良いとされ、値切れば値切るほど縁起が良いとも言われます。持ち帰る際は、大きな福をかき込むように高々と掲げましょう。玄関などの入り口に向け、少し高いところに飾るか神棚に供えてお正月を迎えます。

2022年の酉の日

  • 一の酉・・・11月4日(金)
  • 二の酉・・・11月16日(水)
  • 三の酉・・・11月28日(月)

11月19日|世界トイレの日

世界のトイレを研究する「世界トイレ機関」の設立や、世界トイレサミットの開催を記念して国連総会で制定された日。現在、世界人口の約3人に1人がトイレを使えず屋外で排泄している現実があります。そこで加盟国にトイレの普及を促し、衛生環境の改善につなげることを目的としたイベントの取り組みを世界各地で開催。

11月20日|毛布の日

毛布製造業者の団体「日本毛布工業組合」が制定した毛布の日。11月は毛布の主要産地の大阪府泉大津市で長年にわたり「泉大津毛布まつり」が行われてきた月です。そして日本で毛布が初めて生産された明治20年にちなんで11月20日とされました。あたたかい家族にぬくもりある生活を届ける毛布の振興を図ることが目的です。

11月28日|太平洋記念日

1520年11月28日は、ポルトガルの航海者マゼランが、後に「マゼラン海峡」と命名される南米大陸南端の海峡を通過して太平洋に出た日。航海の間、天候が良く平穏な日が続いたため「平和な大洋(太平洋)」と名付けられました。当時、無謀と考えられていた世界一周を初めて達成し、地球が丸いことを証明。人類史に残る記念すべき出来事です。

11月30日|オートフォーカスカメラの日

1977年のこの日、世界初の自動焦点調節機能(オートフォーカス)を備えたカメラが発売されました。シャッターを押すだけで自動的にピントを合わせてくれる機能は画期的なものです。それまでカメラに縁のなかった女性や中高年の方も購入したことで、カメラの普及に大きく貢献しました。