油断大敵!冷えは万病のもと

様々な不調の原因“冷え”を知ろう

冬本番になり、寒さが増してくると、「手先や足先が冷たくなる」「いったん冷えると温まりにくい」といった悩みが増えてきます。「毎年のことだから…」と諦めている方、冬でなくても同様の症状でお困りの方、原因や予防法を知って早めに改善しましょう。

そもそもなぜ体は冷えてしまうの?

冷えから体を守るためには、まず冷えの原因を知る事が大切です。外の気温によらず、手と足の先端がとても温まりにくく、慢性的に冷えるような感覚がある場合が、いわゆる冷え性。冷え性は、本来はたらくべき体温調節機能が正しく機能していない状態であり、主な原因として、自律神経の乱れ、筋肉量が少ない、血液循環の悪化など考えられています。

こんなにあった!冷えによる不調

突然ですが、あなたの平熱は何℃ですか?実は35℃台という方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本人の平熱は36.55℃~37.23℃と言われています。この数字を「意外と高い」と感じる方も多いかもしれません。しかし、昔に比べて日本人の平均体温は約1℃下がり、最近では老若男女を問わず、低体温化が問題になっています。

体温が低くなると体に様々な影響を与えます。冷えによって代謝が下がったり、汗腺や排泄器官の働きが鈍くなり、水分や老廃物の排泄が滞ることも。それにより、血中の糖分や脂肪分が消費・燃焼されにくく、高血糖や脂肪異常になりやすいと言われます。

さらに免疫力が下がって、風邪などのウイルスから身を守れない場合もあります。

おすすめ!手軽にできる「健康手抜き風呂」

日本では古くから、健康や美容に良いとお風呂文化が親しまれてきました。12月は一段と冷え込むので、お風呂が気持ちいい季節ですね。しかし一方で冬場は、入浴中に最も怖いヒートショックを起こす危険もあります。

熱エネルギー機器の開発・製造・販売などを行うリンナイ株式会社は、「日本における入浴習慣の実態や健康状態との相関係数」の調査をもとに、入浴習慣を時間と温度を軸に4つのタイプに分類しています。その中で安全で健康的な入浴方法として推奨されているのが、時間10分以下×温度40℃以下の入浴「健康手抜き風呂」です。

「健康手抜き風呂」を実践している人は、他3つの入浴方法に比べ、多くの項目において悩みが少ないという結果が出ています。肩こりや頭痛、便秘、汗かき、薄毛、さらに、冷え性の悩みも少ないのです。皆さんもぜひ「健康手抜き風呂」を実践して、年間を通して健康な体を目指しましょう。

  • 熱中症風呂(11分以上×41℃以上)
    熱い湯に長時間浸かるという最もリスクの高い入浴法。血圧上昇や熱中症の危険があり、体への負担が最も大きい。
  • 江戸っ子風呂(10分以下×41℃以上)
    熱い湯にさっと浸かる江戸っ子タイプ。短時間なのでのぼせにくいが、入浴時の瞬間的な血圧上昇が心配される。
  • のんびり長風呂(11分以上×41℃以下)
    ぬるいお風呂に長時間入る入浴法。血圧の急上昇は心配ないが、入りすぎると脱水やのぼせの危険がある。
  • 健康手抜き風呂(10分以上×40℃以下)
    ややぬるく、時間も短いですが、体温が上がり血流も改善します。ヒートショックや熱中症の危険性が少なく、安全で健康効果は抜群。

【出典】リンナイ株式会社:熱と暮らし通信2017年11月6日号 「入浴習慣」に関する意識調査