運動・食事・睡眠etc…秋こそ健康スイッチON!

秋といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?「〇〇の秋」と言われるように読書の秋、芸術の秋…など様々な秋を思い浮かべるかと思います。
これから涼しくなる時季だからこそできることも多くなるでしょう。一方で、気温の変化に体が対応できず体調を崩しがちな季節でもあります。また、冬に向かい気温や湿度が下がると免疫力も低下する傾向にあり、感染症が流行しやすくなります。そのため秋の健康管理がこれからの季節を元気に乗り切るために重要になってきます。

食欲の秋

たっぷりと脂がのったサンマ、きのこ類、果物、根菜類など秋の味覚はとても魅力的です。旬の食材はビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素を多く含んでおり、例えばさつまいもなどの芋類にはビタミンCが多く含まれます。これらは加熱しても壊れにくいのが特徴で免疫力を高める効果があります。

他にも、きのこ類はビタミンDが豊富で、カルシウム代謝に大きく関わり、骨粗鬆症の予防に役立ちます。秋の味覚をバランスよく摂ることで免疫力を高め、強い骨や筋肉を作っていきましょう。

運動の秋

空気が爽やかで過ごしやすくなるこの季節は、屋外のスポーツを楽しむのも良いでしょう。夏の暑い時季はウォーキングなどを控えていたという方も、外に飛び出し景色を眺めながら歩いてみるのはいかがでしょうか?

ウォーキングは体の約6割の筋肉を占める太ももやお尻を多く使うため、体力の維持や免疫機能を高めることに非常に効果的です。ウォーキングやラジオ体操、その他のスポーツなどご自分にあった運動を楽しんでみてください。

また運動の前後はストレッチを行ったり、服装は体温調整できるものにしたり、無理せずに体調に合わせて行うことがポイントです。

睡眠の秋

人の眠りは温度や湿度に大きく左右されるため夏の熱帯夜から開放されるこの季節は睡眠にポジティブな影響をもたらします。さらに日照時間もこれから短くなり夜眠るために必要なメラトニンというホルモンも分泌されやすくなります。1日中働いた脳を、睡眠によって十分に休息させることで日中の体調や感情の安定を図ることができ、さらに高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病のリスクも低下させると言われています。

また、眠っている間に免疫細胞の活動が促進されるため、体の免疫力も強化されるでしょう。

芸術の秋

秋は植物が鮮やかに色づき、紅葉を始める季節です。私たちが目を通してきれいな景色を観ると、「きれいだなぁ、美しいなぁ」と感じて、心が豊かになると思います。同じように、鼻を通してアロマオイルの香りをかげば、「ああ、いい匂いだなぁ」と、気持ちもリラックスするでしょう。

日頃忙しく時間がない人こそ、心の休息のために絵画や読書、映画鑑賞、レジャーや旅行などの趣味に時間を使ってみるのはいかがでしょうか。気分転換をすることで心の健康にもつながるでしょう。

伸ばそう健康寿命!1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ

近年の医療の発達や健康意識の高まりから、日本人の平均寿命は著しく伸び、令和元年には男性81.41歳、女性87.45歳となりました。そして「平均寿命」と合わせて見ておきたいのが「健康寿命」です。「健康寿命」とは、「健康で自分らしく生きられる期間」のこと。実は令和元年の日本人の健康寿命をみると男性72.68、女性75.38歳と、健康寿命との差はそれぞれ約9年、約12年となっています。つまり男女ともに約10年は「要介護、要支援生活」になる可能性があるということなのです。

ですが、私たちの心がけ次第で健康寿命も十分に伸ばすことは可能です。いつまでも自分の足で立ち、毎日を元気に過ごすため、次の4つを心がけてみてください。

健康寿命を伸ばす4つの心得

毎日10分運動をプラス!

1日の目標歩数は男性9000歩、女性8500歩(65歳以上は男性7000歩、女性6000歩)です。10分の歩数は約1000歩に相当するため1日10分を毎日歩けば、生活習慣病予防に効果的です。

プラス1皿の野菜を意識

野菜の1日目標摂取量は小鉢5皿分(350g)です。平均して、1日に70gの野菜が不足していると言われるため小鉢もう1皿分を意識して摂ってみましょう。スープや煮物、温野菜なら食べやすくなります。

禁煙でたばこをマイナス

たばこの煙には、ニコチンやタールをはじめ、約200種類の有害物質、約70種類の発がん物質が含まれており、吸う人だけでなく受動喫煙でも体に様々な悪影響を及ぼします。

定期的な健康診断を

早期には、自覚症状がない病気も数多くあります。病気を早い段階で発見・対処していくためには、無症状のうちから定期的に自分の体の状態を知っておくことが重要です。