夏の風物詩として人気の高い「ひまわり」。
大きな黄色い花が咲き誇る姿は見ているだけでも元気がもらえますよね。
そんなひまわりには、心だけでなく体にも元気を与えてくれるパワーが!
知られざる健康効果や豆知識をご紹介します。

誰もが知っているひまわりの花には、不思議な生態があります。それは「太陽の方角を向いて咲く」ということ。なぜひまわりは太陽の方を見ているのでしょうか。その答えは、ひまわりが持つ成長ホルモンが関係しています。
植物にも動物と同じように、細胞の成長や調節に作用するホルモンが存在します。ひまわりにもオーキシンという成長ホルモンがあり、このホルモンは光が当たらないと濃度が上がるというのが特徴。太陽が当たらない側の茎の部分ではオーキシンの濃度が上昇して成長が促進され、影となった部分の伸長が早められるということになります。
その結果、ひまわりは太陽を追いかけるように頭を回すことになるのです。そして、つぼみが育って花が咲くころになると、茎の成長が止まって硬くなり、太陽を追うことはなくなります。
ひまわりの種はハムスターの食べ物?

ひまわりの種と言えば、ハムスターがむしゃむしゃとほおばっている様子を想像する方も多いのではないでしょうか。ひまわりの種はハムスターをはじめ、リスや鳥の食事にもなりますが、人間も美味しく食べることができます。素焼きにして塩で味付けしたり、チョコレートでコーティングしてスナック感覚で楽しんだり、お菓子やサラダにトッピングすると良いアクセントに。また、ひまわり油も販売されており、手軽に食生活に取り入れることができるため人気を集めています。
ひまわりの種に毒は入っていない?
ひまわりの種自体に毒性はありません。一般的に「食用」と「鑑賞用」に分けて販売されていますので、購入する際はその点に注意して選ぶようにしましょう。
ひまわりの種は栄養満点!

リノール酸
体の健康に必須な成分
体の中でカタマリになりにくいとされている必須脂肪酸の1つ。体内では合成できないため、食べ物から摂る必要があります。おつまみとしてよく食べられているバターピーナッツよりも含有量が多いのが特徴です。
ビタミンE
体の巡りをサポート
脂溶性のビタミンです。特にひまわり油に豊富な成分で、米ぬか油や、なたね油よりも多く含まれます。さらに、ビタミンB群も含有しており、体の機能を維持するために必要不可欠です。
葉酸
毎日継続的に摂りたい
ビタミンB群の一種で、成長のために重要な働きをしてくれるため、妊婦さんには特に重要とされています。水溶性ビタミンである葉酸は体内に蓄えることができないため、日々の食事から継続して摂ることがおすすめです。
食物繊維
スルスル感がうれしい
キャベツやわかめなどにもの多く含まれる代表的な成分です。ひまわりの種には水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、特に多いのが不溶性食物繊維。水に溶けにくい性質を持ちます。