暗闇の中の第二の人生…老人性うつに要注意

老人性うつという言葉を聞いたことがあるでしょうか。これはうつ病の一種として正式に認められた病気ではありませんが、一般的に65歳以上の人がかかるうつ状態の呼称として知られています。

65歳以上に現れるうつ状態の特徴

特有の症状として挙げられるのが「身体的不調」「妄想」「不安・緊張」の3つです。まず老人性うつは、若年性のうつ状態と比べて、精神症状よりも頭痛や肩こり、吐き気などの身体的な不調が続きます。
次に現れるのが妄想。「もう人生終わりだ…」と思い込み、ふさぎ込んでしまいます。
そして毎日不安に駆られ、緊張状態が続きます。こうなると自律神経のバランスも狂い、身体的不調も悪化するという負のサイクルに突入してしまうのです。
下の「こんなことありませんか?」でチェックした数が多い人は特に注意をしてください。うつは「心の風邪」とも言われています。かかる前、悪化する前にしっかり対策しましょう。

似ているから間違えやすい認知症との違い

老人性うつは記憶力の低下も引き起こします。そのため、認知症と間違われやすいことも特徴の一つです。下の表は、老人性うつと認知症の症状を比較したもの。ポイントとしては「忘れっぽさに自覚があるかないか」ではないでしょうか。認知症の場合は、忘れていることにすら気付けず、本人が認めようとしないことも多々あります。老人性うつは「物忘れは歳のせい」と考え、症状を放置してしまいがちに。おかしいと思ったら、すぐに専門機関を受診してください。

うつ状態を吹き飛ばそう!心も体も元気になる趣味を見つけませんか?

老人性うつは「孤独感を解消すること」と「健康的な心身を保つこと」が一番の予防方法です。まず、強い精神力を維持してくれるセロトニンという神経伝達物質の分泌を促しましょう。と言っても、特別なことは不要です。お日様の光をたっぷり浴びてウォーキングなど軽く運動するだけで構いません。
そして健康的な心にもバランスの良い食事は大切です。ビタミンやミネラルが不足しないように主菜・副菜をしっかり摂りましょう。
最後に、自分なりのリフレッシュ法を見つけること。没頭できる趣味がない…という方には、下にオススメの趣味をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。第二の人生、新たなチャレンジをしてさらに楽しいものにしませんか?

新たなチャレンジ!オススメの趣味6選

  1. 写真撮影
    道端に咲く花や何気なく見上げた空を自分なりに思い出として、カメラで切り取ってみてはいかがでしょうか。ちょっと面倒だったおでかけも、カメラをお供にすれば楽しくなるはず!
  2. サイクリング
    ウォーキングよりも全身運動になり、しかも膝への負担が少ない健康的な趣味です。行動範囲も広くなるので、時間を見つけてちょっと遠出をし、気晴らししませんか。
  3. 社交ダンス
    根強い人気を誇る社交ダンス。背筋を伸ばすため姿勢が良くなり、自分を魅力的に見せようという心構えも学べます。ダンス教室が近くにあるという人は、ぜひオススメです。
  4. ヨガ
    若い女性に人気のイメージがあるかもしれませんが、65歳以上にもオススメ。体の歪みを矯正し、心の調子も整えてくれます。スポーツジムでヨガ仲間もできるかもしれません。
  5. ギター
    若い頃に聞いたフォークソング、ギターを始めて弾いてみませんか?指先を動かすため、脳への刺激もバッチリです。家族や友人に披露して驚かせましょう!
  6. パソコンブログ運営
    パソコンでブログという日記を始めれば、インターネット内で輪が広がるかもしれません。共通の話題で盛り上がったり、相談を受けたり、コミュニケーションもとれます。