ワクチンの正体はまさかの…

自分が健康でい続けることは、大切な家族を守ることにも繋がります。
感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体へ侵入し、何かしらの不調を発症することを言います。そして、この病気から守ってくれる存在がワクチンです。しかし、そのメカニズムは「なんとなく」程度しか知られていないのではないでしょうか。

免疫を作り出すワクチンの正体とは

まず人をはじめとした生物は、感染症にかかると体の中で抗体が作られます。そして、また同じ病原体が侵入してきた時に撃退できるよう備えが完成するのです。この仕組を免疫と言います。
この免疫、一見、隙のないシステムのように感じますが、実は大きな弱点があります。それは、感染症にかかるまで撃退できる抗体を持つことができないということ。そこで、最初から体の中で抗体を作ることができれば…と考えた結果、登場したのがワクチン。あらかじめウイルスや細菌に対する免疫システムを体の中で作り出し、病気にかかりにくくするというスグレモノなのです。
では、ここで本題。ワクチンの正体をご存知ですか?答えは…例外はありますが、そのほとんどが感染症を引き起こす病原体そのものです。なぜなら、まず病原体が体に侵入しないことには、免疫システムを構築することができないためです。「そんなことして大丈夫?」と感じるかもしれませんが、重篤な症状が発症しないよう働きを弱めたり、死滅させるなどしているため、ご安心ください。
このワクチン接種は法律で定められているものが下の表のようにたくさんあります。はんこ注射と呼ばれ有名なBCGもワクチンの一種で、結核を予防するものです。
基本的に、ワクチンの接種費用は定期接種のほとんどが税金で賄われており、任意接種は自己負担となります。ただ、市区町村によって補助内容が異なりますので、お近くの行政施設に問い合わせてみてください。

「副作用」と「副反応」の違いをご存知ですか?

ワクチン接種で怖いのが副反応。ところで「副作用」と「副反応」は言い方だけが違うもの?と思っていませんか?まず「副作用」ですが、これは医薬品の主作用とは異なる有害な作用のことを言います。そして「副反応」が、ワクチン接種によって免疫を獲得する以外の反応(アレルギー反応や炎症)が症状として出た有害事象のことです。