安曇野の美しい田園風景と春のできごと

だいにち堂 飯沼です。

安曇野では家族総出で行われる春のイベント『田植え』もほぼ終わり、苗が水面にひらひらと風に揺れています。5月の安曇野では、水鏡と言って田んぼに北アルプスが移り、朝夕違った美しさが楽しめます。

生き物たちの春

この時季は夕暮れを迎えると一斉にカエルの大合唱が始まります。我が家の周辺の田んぼでも昼間はおとなしくしているカエルたちが伴侶を求めて、それはそれは声を張り合って俺が一番だと言いたげに競っています。

田んぼでよく見かけるのはアマガエルですが、秋から冬にかけて冬眠に入り春をじっと待ちます。気温の上昇を感じ自ら冬眠から目を覚ます場合がほとんどかと思いますが、中には農作業によって安眠を妨げられ地中から飛び出してしまうカエルもいます。

トラクタで田んぼを耕起していると、必ずと言っていいほどカラスをはじめ鳥たちが耕した後を追ってきます。地中にいたカエルやオケラなどの虫、ミミズを捕食に来るのです。特に水を入れた状態で耕起をすると獲物が水に浮き、高確率で食事にありつけることをわかっているのですね。

春となり、冬眠から覚めそれぞれの生活が始まるわけですが、目覚めと同時に一生を終えてしまうと思うとなんとなく悲しくなってしまうのは私だけでしょうか。