化石研究でアップデートされる恐竜の姿

4月17日は恐竜の日だってご存知ですか?化石から過去の姿や生態の謎を少しずつ解き明かしていく…。恐竜研究と日本のかかわりを「恐竜王国」福井県出身の上坂がお送りいたします。

変わりゆく恐竜の姿

100年を超える歴史がある恐竜研究。化石のデータが集まるにつれ、恐竜の実際の生態がだんだんとわかってきました。研究の進展に伴って恐竜の想像図も変わっていきます。

ティラノサウルスといえば、どっしりとゴジラのように直立し、尾を引きずって動く姿が想像されていました。しかし調査が進むにつれ俊敏に動き回ることがわかり、現在では尻尾を水平にした前かがみの姿で描かれています。また最新の研究では羽毛のある恐竜化石の解析が進んだことから、次の写真のようなふさふさとした恐竜の復元図が主流になってきています。

日本は恐竜空白地帯?

日本で初めて恐竜化石が発見されたのは意外と最近の1978年。岩手県の茂師海岸で発見されたことから「モシリュウ」と呼ばれています。古代は日本が海の底だったため恐竜の化石は見つからないと思われていたのですが、この発見によって日本各地で調査が盛んになり続々と恐竜化石が発掘されてゆきます。

「恐竜王国」福井

45年間の日本恐竜研究史のなかで、なんと8割の化石が見つかっているのが福井県です。恐竜の化石が集まる地層が福井県周辺に集中して分布しているのです。日本で初めて全身骨格が復元された恐竜、その名も「フクイラプトル」は福井県のご当地ナンバープレートの図柄にもなっています。

盛んな発掘により日本の恐竜研究はいまや世界トップレベル!地元の大学では現在、全国初の「恐竜学部」を新設準備中です。化石発掘体験もできる県立恐竜博物館も大人気です。

ゴールデンウイークはぜひ恐竜に会いに福井県を観光してみてはいかがでしょうか?