えがおぶらり旅|松本編

だいにち堂の本社があるのは、山に囲まれ自然がいっぱいの長野県。長野県が地元のスタッフも大勢います。今回はそんな長野県内で、ぜひ皆さまにオススメしたい観光スポットをご紹介いたします。

日本最古の五重六階の天守「国宝 松本城」

まず長野県といえば絶対に欠かせないのが松本城。漆喰の白と黒のコントラストがアルプスの山々に映え、その美しい景観は全国のお城ファンの方々からも絶大な人気を誇っています。

戦国時代の永正元年(1504)、島立氏が築いた深志城が、現在の松本城の前身であると言われています。当時この地を治めていた小笠原氏が戦いに敗れ、深志城は一時、武田氏の信濃支配の拠点となっていました。しかし、後に小笠原氏の嫡子が深志城を奪還し、天正10年(1582)にその名を松本城へと改めました。

そもそもお城とは、簡単に言えば軍事拠点のようなものです。敵の侵入を防ぐためには、地形の険しい場所に建てるのが良いと考えますよね。そんな発想から建てられたのが「山城(やましろ)」でした。これに対し、世の中が安定し始めると、山城に滞在することが不便だとみなされるようになり、平地に建てられる「平城(ひらじろ)」が増加していきました。軍事拠点だけではなく政治的、経済的な拠点としても重要な役割を果たし、周囲には城下町が形成され、繁栄していました。松本城もこの平城の1つで、天守を囲んで三重の水堀が巡っています。堀に姿を写す天守は、他のお城では見られない絶景です。

天守の建物を残す城は現在12城と言われていますが、そのうち五重天守の実物を見ることができるのは、松本城と兵庫県の姫路城だけです。日本最古といわれる松本城の五重天守は、外観が五重ですが、内部は六階になっているのです。この外側から見えない階ができるのは、望桜型と呼ばれる構造です。

この他にも、松本城には見どころがたくさんあります。天守内の観覧も出来るのですが、中でも、最上階から一望できる市街地から北アルプスまでの景色が、私の一番のオススメです。

懐かしい匂いの残る商店街「縄手通り」

松本城の近くにある江戸期の城下町の風景が再現された商店街。懐かしいおもちゃや骨董品、駄菓子などを売る昔ながらのお店と、オープンカフェやレストランなど新しいお店が混在し、約50のお店は軒を連ねているので、見ているだけでも楽しく歩くことができます。

また、通りの途中にある「四柱神社」は、全ての願いが叶う『願いごとむすびの神』として全国各地から多くの参拝者が訪れる人気のスポットです。

ここのオススメは、カフェの併設されたパン屋さん。お店の前を通るだけで、いつもとても良い匂いがしています。近くに行ったらぜひ立ち寄ってみてください。