『サンふじ』玉不足…栽培の難しさと農家さんの取り組み

だいにち堂飯沼です。

今年のりんご、特に『サンふじ』は花の時期の霜害により、開花への影響と猛暑の関係などで贈答用の確保が非常に難しかった年でした。ただでさえ安曇野のサンふじは市場で人気があり品薄気味でありますが輪をかけて玉不足でした。

初夏から始めていた生産者さんとの打ち合わせの中でも「今年は霜にやられたから収量減るかもなあ」とお聞きしていましたが、見込みが当たってしまいました。今秋『サンふじ』販売の際も販売数量に早々に達してしまい、お客様へご迷惑をお掛けしてしまいました。

開花の段階で霜害に合うと収量や品質に影響が出る確率が高くなるそうです。それじゃ天候次第でただ黙ってみているだけなの?かなり昔の話ですが、霜が降りそうな日は前日から畑でタイヤを焼いて霜対策をしていたようです。今考えれば煙や臭いでかなりヤバいことをしていたのですね。もちろん現在では禁止されています。

また写真にある扇風機のようなものですが、これはりんご畑の設置された霜除け用のファンなのです。霜が降りそうな時に回して地上の空気をかき回し、霜害からりんごを守る役目があります。しかし、畑に一機や二機では効果が出ませんので少なくとも数機の設置が必要となります。巨額の設備費をかけたとしても、どこまで効果があるかは不透明ではありますが、生産者は日々努力や研究を重ね『サンふじ』を始めとする安曇野産りんごのブランド力を維持しようと頑張っています。