田んぼがカピカピ!?美味しいお米の秘訣

だいにち堂 飯沼です。

稲作を『水稲栽培』と言うようにお米づくりには水が重要なのは皆さんご存知かと思いますが、長野県では6月に多く見られる『中干し』という田んぼに水を入れない時期があります。

画像のように大きなひびが入り、人が歩けるほど乾燥をさせるのです。こんなことしても大丈夫なの?と思われるでしょうがこれも稲作で大事な過程なのです。

田植え後、成長した稲が適切な茎の本数になった頃を見計らい水を入れず表面を乾かし空気に触れさせることで有毒ガスの発生を抑え、酸素を土中へ取り込み、根の健康状態を良くするために行います。この『中干し』作業を適切に行うことでお米の品質や収量が向上するのです。

ただこの『中干し』は天候にも左右されますし、日頃から入れた水が長持ちする水持ちがいい水田はなかなか乾かず、ヤキモキすることもあります。こういった場合、中途半端な状態で『中干し』を終了せざるを得ないこともあり、秋の収穫時に機械がぬかるんだ田んぼにはまってしまうなんてこともあり適期に適切に行いたい作業なのです。

今ではあまり儲からない稲作は『米』という漢字から八十八の手間がかかると言われていますが、無駄な作業は一つもないということなのですね。