鮭はどうして赤色なの?
真っ赤なアスタキサンチンがぎっしり!

鮭の身の赤色は「アスタキサンチン」という天然の色素によるもので、エビやカニにも含まれる成分です。鮭は特に多く含んでいる食材として知られており、アスタキサンチンは目のぼやけや疲れ目を改善し、さらには目の使いすぎによる肩や腰の負担を軽減する働きも報告されています。特に日々のパソコン作業やスマートフォンの使用が多い方には毎日摂り入れていただきたい栄養素です。
秋鮭?紅鮭?
アスタキサンチンで選ぶ鮭徹底比較
ひと口に「鮭」と言ってもその種類は様々で、それぞれに含まれるアスタキサンチン量には違いがあります。そこで、代表的な4種類の鮭を比較していきます。
鮭の種類 | アスタキサンチン量(mg)※100gあたり |
秋鮭(白鮭) | 0.3-0.8 |
紅鮭 | 2.5-3.5 |
銀鮭 | 0.8-2.0 |
アトランティックサーモン | 0.3-0.8 |

紅鮭は、自然の中でオキアミなどを食べて育つためアスタキサンチンを多く含み、身の赤みも濃くなります。一方、アトランティックサーモンや銀鮭などの養殖サーモンは、飼料にアスタキサンチンが添加されており、一定量が保たれています。秋に旬を迎える秋鮭は、産卵のために栄養を使い始めているため、身の色は薄く、アスタキサンチンの量も比較的少なめです。
アスタキサンチンを意識して摂りたい場合は「紅鮭」を選ぶのがおすすめ!旬ならではの美味しさやたんぱく質をしっかり摂りたい方は「秋鮭」を選んでみましょう。
秋の味覚「鮭」がすごい!
アスタキサンチンやDHAなど注目成分がたっぷり!
高たんぱく・低脂質でヘルシー

産卵前の秋鮭は、卵や白子に栄養が使われるため身の脂は控えめでさっぱりとした味わいが特徴。その分海から川へ遡上した鮭は筋肉質でたんぱく質が豊富です。
ビタミンDが豊富に含まれる

太陽の光を浴びることで生成されるビタミンDは、日照時間が短いこれからの季節は不足しがちな成分。ビタミンDの補給にも秋鮭はかなりおすすめな食材です。
DHA・EPAが若々しさをサポート

青魚に多く含まれることで知られているDHA・EPAも含まれています。脂肪が控えめな秋鮭ですが、必要な脂肪酸はしっかりと摂れるのがうれしいポイントです。
卵(いくら・すじこ)に注目!

秋鮭のいくらやすじこにはビタミンE、アスタキサンチンなどの栄養がぎっしり詰まっています。鮭の身と一緒に卵の栄養まで味わえるのは秋ならではの贅沢です。
栄養を逃さない!鮭のおすすめ調理法
蒸し料理

栄養と旨味を閉じ込める蒸し調理は水にさらさず火を通すため、水溶性のビタミンや脂肪酸が壊れにくいとされる優秀な調理法です。野菜やきのことの相性も抜群!
スープ・鍋料理

煮汁に溶け出した栄養素も丸ごといただけるので余すことなく栄養を摂ることができます。体もポカポカ温まるので、これからの季節に大活躍する調理法です。北海道の郷土料理「石狩鍋」もおすすめ。
吸収率UP!!一緒に食べたい食材リスト
①きのこ類🍄
食物繊維、ポリフェノール類が豊富
②緑黄色野菜🥬
βカロテン、ビタミンCが豊富
③大豆・発酵食品😋
ナットウキナーゼはEPAと好相性
④酸味食材🍋
ビタミンC、クエン酸が豊富