ぼや~っとしていませんか?タメになる!目の話

春になってなんだか目が疲れるな~という方、いらっしゃいませんか?中医学の世界では、春は目に関わる気の流れが滞りがちになるそうです。そんな春先に不調を抱えやすい目について紹介していきます。

モノが見える仕組みを知ろう

目でモノを見る仕組みは、カメラに例えることで分かりやすく理解できます。
角膜と水晶体はカメラのレンズ、虹彩と瞳孔はカメラの絞り、網膜はカメラのフィルムに相当しています。外から入ってくる光は角膜や水晶体を通ることで屈折しピント調節が行われます。そして、虹彩と瞳孔で眼球内に入ってくる光の量を調節します。
目の内側の網膜に外からの光が像を結び、それが視神経を通って脳へと送られ、物の形が映像として認識できるような仕組みとなっています。

知っていますか?見え方の違い

一言で「目が悪い」と言っても、その見え方には様々な種類があります。視力検査やメガネ選びの際に「老眼」「近視」「遠視」などをよく耳にしますが、これらの見え方は目の中でどのようなことが起こっているのかご存知でしょうか。それぞれの違いについてご紹介します。

老眼(ろうがん)

40歳を過ぎるころから、水晶体が徐々に固くなり柔軟性が失われていきます。すると、水晶体の厚さを変化させることが難しくなり、近くのものにピントを合わせづらくなります。これが多くの人が加齢とともに経験する老眼です。

近視(きんし)

眼球の形が前後に長くなっているために網膜上の正しい位置ではなく、もっと手前に焦点を結んでしまう状態。近くは見えるものの遠くは見えにくい状態になります。昨今ではコロナ禍で外出を控えてスマホやタブレットを見る時間が増え、近視の人が増加傾向にあると言われており、超近視時代に入ったと言われているほどです。

遠視(えんし)

近視ほどあまり身近には感じられないかもしれませんが、遠くが見えることから「目が良い」と誤解されがち。遠視とは網膜より奥でピントが合う目のことです。遠くが良く見えるんでしょ?と思いがちですが、自然な状態ではピントが合わないのでデスクワークなどで近くを見る機会が多い人は特に眼精疲労を起こしやすく、遠視はとても疲れる目でもあるのです。

目が悪くなる危険な習慣

生活の中で皆さんが無意識にしている行動、ひょっとすると目を悪くする危険性があるかもしれません。ついついしてしまいがちなことが多く、注意が必要です。

寝転がりながらのスマホ操作や読書

ちょっとゴロンと寝転がってスマホか読書でもしようか…なんてことがよくある方は要注意。寝転がることで左右見ている物に対しての距離が異なり、視力に左右差が生じてしまうのです。継続すると乱視を引き起こす原因になるので要注意です。

呼吸が浅くなっている

運動習慣がない人やストレスが多い人は、無意識のうちに呼吸が浅くなっている可能性があります。呼吸が浅いと血液の循環が悪くなり、目の周りにある毛様体という筋肉の筋力低下や水晶体の弾力が失われます。この状態が続くと近視や老眼が進むとも言われています。

食生活の乱れや栄養不足

食生活の乱れは目の健康にも繋がっています。特にビタミンAやビタミンB12が不足すると暗いところで物がよく見えなくなる「夜盲症」になる可能性があります。特にビタミンAは皮膚や粘膜を守る働きがあるので、レバーや卵黄などの動物性食品から摂取を心がけましょう。

度数の合っていない眼鏡やコンタクト

度数の合っていない眼鏡は、必要以上にピントを合わせることになるため、目の筋肉を酷使します。目の筋肉が疲れることで、ピントを合わせる調整力が落ち「疲れ目」になってしまいます。

目からウロコの!瞳よろこぶ健康習慣

人間が取り込む情報の約80%は視覚から得るものだと言われるほど、目は非常に重要な働きをしています。体の外にむき出しになっている臓器でもあり、目にかかる負担は計り知れません。そんな目の健康を保つためには、日頃の健康習慣が大切。これからの明るい未来のために、こちらの記事をぜひご活用ください。

自分に合った目に良い成分って?

皆さんは、目に良い食品や成分をどれくらいご存知でしょうか?たくさんの健康に良い食品があり、どれを手に取れば良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。そこで、症状別のおすすめ食品と成分をご紹介します。

疲れ目には…ビタミンB群

ビタミンB群の中でも特にビタミンB1とB12には、視神経や筋肉の疲労を解消する働きがあります。豚肉やお米、豆類、牛レバーやイクラを積極的に摂るのがおすすめです。

目の乾きには…ビタミンA

小松菜、ほうれん草、人参などの緑黄色野菜には角膜の新陳代謝を促進するビタミンAが豊富に含まれています。うなぎやレバーを食事に取り入れるのも有効です。

ストレスには…抗酸化成分

紫外線やストレスなど様々な要因から目に悪影響を及ぼす活性酸素が発生します。鮭に含まれるアスタキサンチンやワインなどに豊富なポリフェノールを意識して摂りましょう。

とはいえ、1日の食事で全ての成分を補うのはなかなか難しいもの。そこで、サプリメントから栄養を補給するのがとてもおすすめです。小粒でつるんと飲めるソフトカプセルタイプのものや、お茶や料理に混ぜて使える粉末タイプのものまで様々あります。だいにち堂では豊富な種類のサプリメントを取り揃えていますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。

目をいたわるおすすめ習慣4選

目の疲れとともに、肩や腰の不調、頭痛などを感じたことはありませんか?目の使いすぎは体中の不調を招いてしまうこともあります。疲れを感じた時は無理をせず、こまめに休憩するなど、普段から目や身体をいたわる習慣を心がけましょう。

【習慣1】温めてほぐす

筋肉の緊張は、疲れ目や肩こりの原因になります。ホットタオルやシャワーなどで温めるのがおすすめです。じんわり温まってきたら気持ち良い力加減で軽くマッサージするとさらに効果的。

【習慣2】照明を見直す

家庭の照明も目にとってとても重要です。朝から午後は照明を青白い光、夕方以降は暖色系の光にするなどしてみましょう。細かい作業をする時は天井照明と合わせ、手元を照らす照明を。

【習慣4】湿度をチェック

乾燥した環境では肌がカサカサするのと同様に、目からもどんどん水分が蒸発してしまいます。特に乾燥する冬場は加湿器を活用して保湿を。空調が直接当たるような場所も要注意です。

【習慣5】緑をプラス

観葉植物などの緑の葉っぱには目の疲れを癒やす働きがあるとされ、目に優しい色合いは心身のリラックス効果も期待できます。コンパクトなものなら水やりの手間が少なく、手軽です。