免疫力を高める冬の健康管理

寒さが身に染みる季節となりました。なんとなく体がダルい、疲れているなと感じることはありませんか?この時期は運動不足になったり、免疫力が低下して体調を崩してしまいがちです。そこで今回は毎日元気に過ごすために免疫力を高める健康づくりを特集します。

寒さで体がだるい?免疫力をアップしよう!

①乾燥させない

冬は1年のうちで最も湿度が低く、空気が乾燥する季節。外気にさらされている皮膚や喉、鼻などの粘膜は乾燥しやすく水分を失いがちです。ウイルスは乾燥した状態で活発に活動します。室内では加湿器や濡れタオルなどで空気の乾燥を防ぎ、普段以上にきちんと水分補給をして口や喉の湿度を保ちましょう。

また、冬になると乾燥肌が気になる方も多いのではないでしょうか。乾燥すると皮膚のバリア機能が低下してしまうため傷がつきやすくなります。そのために、こまめな水分補給と保湿ケアにより、潤いを保つことが大切です。

②体を温める

体温が1度下がると約30%も免疫力が低下するといわれています。寒い冬は家の中にこもりがちですが、適度な運動で体温を上昇させることも免疫力を高めます。外に出て行うものだけでなく、家の中でも出来る簡単な運動でも十分。特にお風呂でゆっくり湯船に浸かった後、血行がよくなっている状態でストレッチなどを行うと効果的です。また、マフラーや手袋、腹巻きなどを使用して冷やさないようにしましょう。マフラーや手袋は出かける前の室内で着用すると体温を逃がしにくくオススメです。

③腸内環境を整える

免疫機能の約70%は腸に集中しているため、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えると、免疫力がアップします。善玉菌は乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維を好むので、ヨーグルトや大豆製品、野菜や穀物などを意識して摂ると良いでしょう。排便のリズムを整えるために、朝食を摂ることや早寝早起き、適度な運動も大切です。また、朝食は体内時計のスイッチ。朝食を食べて食べ物が胃に入ると胃が刺激されて、大腸が反射的に動き出します。そうすると、朝食後に排便が起こりやすくなり、毎朝の排便リズムをつくりやすくなるのです。
手洗い、マスク、うがいでしっかりと予防もしながら、免疫力を高めて、この冬を健康的に過ごしましょう!

【腸活】腸から健康を守ろう

年明けは、年末年始の暴飲暴食や不規則な生活で胃腸が弱っている時期です。腸内環境を整えるために次のような食品を意識して摂りましょう。
ごぼうやさつまいも、きのこ類、大豆、玄米などは、水分を吸着して膨らむため腸が刺激されて排便を促します。腸内環境を整えたり、有害物質を体外へ排泄するのに役立つのはこんにゃく、海藻、きのこ類、野菜やりんごなどの果物です。

起床後にコップ1杯の水を!

朝起きたらコップ1杯程度の水を飲みましょう。水を飲むことで腸が活性化されて目覚めます。冷水はおなかを冷やしてしまうので、常温や白湯を飲むのがおすすめです。

こするだけで免疫を上げる!?乾布摩擦の効果

乾布摩擦といえば、寒い冬の朝に上半身裸になって体をゴシゴシ…というイメージではないでしょうか。本当に効果はあるの?と思ってしまいそうですが、近年、乾布摩擦が健康に良いと再び注目を集めています。そんな乾布摩擦の効果をご紹介します。

乾布摩擦というと、刺激の強いもので肌を直接こすることによって健康効果を得られる、と思われがちですが、肌に強い刺激を与えると皮膚を傷つけてしまうことも。乾布摩擦の効果は、肌をやさしくこすることでも得ることができます。服の上からこするだけでもOKですし、手で直接皮膚をこするだけでもよいでしょう。

  • 体が温まり冷え性改善
    皮膚に刺激を与えることで、血管が拡張し体が温まります。手や足などの血液のめぐりもよくなるので、冷え性改善に効果があると言えるでしょう。
  • 新陳代謝アップでダイエット効果
    全身の血行がよくなると、新陳代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体になります。また、自身で乾布摩擦を行うことが軽い運動にもなります。