電球の光を上手に使おう!

電気の光は現代の私たちの暮らしにとって無くてはならないものですね。ご家庭を照らす主な光源は白熱球、蛍光球、LED電球の3つのタイプ。何気なく使っていることも多いですが、その違いについてご存知でしょうか。それぞれの電球の特徴やメリット・デメリットを知り、上手に使っていきましょう。

知っておきたい3つの電球の違い

はじめに紹介するのは白熱球。暖色の明かりは、お部屋がホッと和むような優しい印象にしてくれます。電球本体が比較的安価なのが特徴。寿命は他の電球タイプに比べてやや短く、およそ1000時間です。白熱球の色は料理を美味しく見せてくれるため、ダイニングの電球にオススメ。また白熱球の一種であるハロゲン電球は車や自転車などのライトにも使われています。

次は蛍光球をご紹介。白熱球の光色は1色なのに対し、蛍光球は3色から選べます。青白い爽やかな光の「昼光色」、白い自然な光の「白昼色」、暖かみのある「電球色」。これらの蛍光球はお部屋に清潔感や爽やかさを演出する時に適しています。蛍光球はスイッチをオンにしてから、徐々に明るくなるため、リビングのような長い時間点灯する空間にオススメです。電球自体の価格は、白熱球とLEDの中間ほど。寿命は白熱球の6倍以上で、消費電力も約25%と省電力です。

最後にLED電球をご紹介します。LED照明の特徴はブルーライトと呼ばれる青色波長の光が多く使われていること。白色光を作る時は、ブルーライトの光に黄色を補うことで白い色を出しています。白熱球、蛍光球などと比べて耐衝撃性が高く、使い勝手が良いLED電球。ほかの電球に比べてあまり紫外線を出さないため虫などを寄せ付けにくいというメリットもあります。蛍光球同様、リビングなどの点灯時間が長い場所に適しています。消費電力は蛍光球の約4分の3、電球の寿命は白熱球の20倍以上と最も経済的な電球です。電球交換の手間も少なく済みます。

電球の消費電力と寿命の比較

下の表は一般照明用電球60W形相当の白熱電球、蛍光球、LED電球を比較したものです。照明を見直すことがありましたら、ぜひご活用ください。

ブルーライトは第3の紫外線?

スマートフォンやパソコン、テレビ、LEDライトなどの電光機器から発せられているブルーライト。実は「第3の紫外線」と呼ばれています。その理由は、太陽光などの紫外線に含まれるUVAという光とブルーライトの波長が近く、人間の肌に与える影響が似ているため。UVAを浴びると私たちの肌の表面を超えて真皮という肌の弾力に関わる層まで届き影響を与えます。そしてブルーライトはUVA波よりもさらに肌の深部へ到達して、肌のハリや弾力に作用。そのため洗顔や保湿クリームなどでケアをして対策することが肌を守るために大切です。
ブルーライトの働きは悪いものばかりではありません。朝、浴びることで体内時計をリセットし、その半日後に睡眠を促すホルモンの分泌量が増えて自然と眠くなります。これによって、昼夜の睡眠のリズムが維持されるのです。しかし、夜スマートフォンなどの画面を見続けることは、日が落ちてもブルーライトを浴び続けて脳に「まだ日中である」という錯覚を生じさせかねません。夜間はスマートフォンなどの使用をなるべく控えましょう。

UVAは波長320〜380nmの光、ブルーライトは波長380〜500nmの光。

紫外線は殺菌効果がある?

電気の光は照明としての役割以外でも活用されています。その1つが病院や工場などで使用されている殺菌灯。これは紫外線の1種であるUVCという光を用いて殺菌する機器です。そのメカニズムはUVCが細菌のDNAにダメージを与え、増殖を抑えるというもの。その殺菌効果を利用して菌類、ウイルス、カビなどの除菌・殺菌を行うのです。