プランターではじめる家庭菜園

庭や広いスペースがないと難しいと思われがちな家庭菜園。挑戦してみたい気持ちはあるけれど、なんだか難しいそうで手が出ない…。実はマンションやベランダでも始められるんです!

今回は、手狭な場所でも育てられるようにプランターを使用して大葉を育ててみたいと思います。
野菜の育ち方を知れば手軽に家庭菜園を楽しむことができるのです!

始めての方にもおすすめなのは?

大葉は生命力が強く、初心者でも育てやすい植物です。栄養価も非常に高く、ミネラルやビタミン、カルシウムやカリウムが特に豊富に含まれています。また、大葉の特徴である香りは、ぺリルアルデヒドという成分によるもので、食欲増進作用が期待できるほか、防腐作用も強いとされています。

大葉を育てるために必要な道具

苗選びのポイント

苗は4月ごろから園芸店などに出回ります。節間(せつかん:茎についている葉と葉の間隔)が詰まっており、濃い緑色で葉や茎が元気な苗を選びましょう。また、大葉は種からも育てられますが、温度管理が難しいため苗から育てるのがおすすめです。

大葉の育て方

1.植え付け

プランターの土に穴をあけ、ポリポット(簡易のビニール容器)から出した苗を植えつけます。苗と苗の間隔は20㎝程あけ、植えつけたら土をならします。植えつけ直後は風通しのよい日なたに置き、水は底から溢れ出るまでたっぷり与えます。水は、土が乾いてきたタイミングで、たっぷり与えましょう。

2.追肥

プランターは、植えつけてからしばらくしたら半日陰に移しても十分育ちます。
植えつけから2週間ほど経って、本葉が7~8枚になったら、軽く根元に土を寄せながらなじませます。それ以降は、1週間に1回ほど追肥をします。

3.摘芯

害虫がつきやすいので見つけたら駆除します。殺虫剤は使わず、水を勢いよくかけて吹き飛ばすか、葉を摘み取りましょう。
草丈が30㎝ほどになったら、主枝の先端を園芸用ハサミで切り取り、摘芯します。これをすることによって葉の数が増え、たくさん収穫できるようになります。

4.収穫

草丈が30~40㎝になったら、必要な分だけ葉を収穫します。下葉を残して、上のやわらかく大きな葉から収穫していきます。収穫が始まったら、2週間に1回を目安に、化成肥料を10グラムほど追肥します。大葉の香りが損なわれないよう、葉の裏に分布している「腺鱗(せんりん)」に触らないように注意しましょう。