意外と知らない2月の雑学

今回は、2月の行事やイベントについての雑学をご紹介!節分など欠かせないイベントのほか、知っておきたい文化やうるう日の豆知識も特集しています。

4年に1度のうるう年

4年に1度やってくるうるう年ですが、一体なぜ1年が366日になるのかご存知でしょうか?
まず1年は365日というのは当たり前ですが、正確に言えば365.2425日。若干のズレがあります。これを調整するために4年に一度うるう日が設けられているのです。

紀元前の暦からある うるう年

うるう年が始まったのは紀元前46年の古代ローマの時代からだと考えられています。この時代から4年に一度のうるう日を導入し、季節と暦の整合性を計ってきました。古代人の天文学の知識の深さには驚かされるばかりです。2月にうるう日が設定されたのも、ちょうどこの頃。年の始まりは3月からだとされており、1年の終わりである2月の末日を1日増やし、暦を調整することになったそうです。
しかし、何百年もの月日を重ねていくうちに、暦と天文学上のズレが生じていることがわかりました。

実は4年に一度ではない うるう年

この問題が解決されたのが1582年のこと。当時のローマ教皇グレゴリウス13世によって学者たちが集められ委員会が発足されました。そこで制定されたのが、現代でも用いられているグレゴリオ暦です。そのため、実はうるう年は4年に1度必ずあるわけではなく400年間で97回となっています。まさに暦は古代人の叡智の賜物ですね。

2月はどうして短いの?

2月以外の月は30日か31日まであるのに、なぜ2月は28日までなのでしょうか。
まず現在の太陽暦(グレゴリオ暦)のもととなった暦が作られたのはローマで、暦は主に農耕に役立てられていました。そのため、作物が育たない冬の間は暦がなく、現在の3月から始まって12月で終わっていたのです。しかし、2ヶ月間も日付がない期間が続くというのはやはり不便なもの。そこで、現在の1月2月にあたる12月よりも後の月が作られたのです。

その後、ローマの独裁官が奇数月を31日、偶数月を30日と定めます。しかし、これでは1年が366日になってしまうため、一年の最後である2月は、通常は29日まで、うるう年だけ30日となるようにしたのです。
さらに月日を重ね、誕生したのがローマ初代皇帝アウグストゥス。8月の英語読みオーガストの元になった人物なだけあって8月生まれ。この時代、8月は偶数月のため30日までしかありませんでした。「奇数月より1日少ないのは気に入らない…」そう思ったのでしょうか、アウグストゥスは2月を1日減らし8月を31日までにしてしまいます。こうして2月は28日までとなってしまったそうです。

2月といえば節分!

節分は2月3日と決まっていない

節分が行われるのは立春の前日。立春は年代によって変わるため、今でこそ毎年2月3日が節分ですが、1984年までのうるう年には2月4日とされていました。2025年以降は、2月3日が立春の年もあるため2月2日が節分になる場合もあります。

○○さんは豆まきをしない?

平安時代の武人、源頼光の家臣であった「坂田金時」と「渡辺綱」には鬼退治の逸話が残っています。そのため「坂田」「渡辺」の苗字の人には鬼がよってこないため、豆をまかなくてもよいという話があります。

豆腐やこんにゃくに針を刺す「針供養」していますか?

昔は当たり前だったのに、今ではあまり聞かなくなった文化…毎年2月8日に行われている針供養もその一つ。裁縫が当たり前だった時代、折れたり曲がったり、錆びたりして使えなくなった針を供養するために行われていました。豆腐やこんにゃくなどに使い古した針を刺し、最後は柔らかいところで成仏してほしいという労いが込められています。