秋の運動習慣|ウォーキングで健康寿命を延ばそう

元気に自立して過ごせる期間を健康寿命といいます。健康寿命を延ばすためには日々の運動が欠かせません。普段から体を動かしている方も、そうでない方もこの機会に運動する習慣を見直してみましょう。

では、なぜ運動は体に良いと言われるのでしょうか。4つの理由を紹介します。

①基礎代謝がアップ

体を動かさず、寝ている状態でも使われるエネルギーが「基礎代謝」です。基礎代謝は加齢とともに減少して、食べて摂取したカロリーを消費しにくくなります。そこで運動をすると筋肉量が増え、基礎代謝があがります。すると消費できるカロリー量も増大するのです。

②生活習慣病の予防

運動を日常的に行うことで体の中にある脂肪を消費します。高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、体の中にある脂肪が原因となることが知られています。運動はこうした症状を予防し改善することにも役立つのです。

③脳が活性化する

体を動かすと全身の血流が良くなり、脳を活性化させてくれます。酸素やエネルギー源が供給されることで、脳がより活発に働くようになります。脳や肉体の若々しさの維持に貢献します。

④気分をリフレッシュ

ストレスや落ち込んだ気分をリフレッシュさせるのにも有効です。運動をするとセロトニンが脳内に増え、満足感や心地よさなど精神の安定につながります。体を動かすことで、元気を取り戻すきっかけになります。

適度に体を動かす有酸素運動

運動のなかでも続けやすく効果的なのが有酸素運動です。有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことをいいます。ウォーキングやランニング、水泳、サイクリングといった、ある程度の時間をかけながら、少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。脂肪を燃焼するためダイエット効果も期待できます。

ウォーキングで健康づくり

オススメの有酸素運動はウォーキングです。ランニングのように体に疲れを大きく感じることもなく、楽しく続けやすい運動です。歩くだけでも持久力はつきますし、代謝アップにつながります。秋の景色を眺めながらウォーキングしたり、友達や家族とウォーキングするのも良いですね。

ウォーキングは姿勢が大事。正しい歩き方とは?

ウォーキングといっても様々な歩き方があります。しかし、間違った歩き方をしていると効果を得られなかったり、疲労しやすい場合も。そこでウォーキングの要となるのが姿勢です。

猫背にならないように、頭が上に引っ張られているイメージでしっかりと背筋を伸ばして立ちましょう。このとき、肩に力を入れず、腰が反らないように注意する必要があります。そして、やや上向きに遠くを見ながら耳や肩、膝、くるぶしが一直線になるような姿勢を保ちます。これがウォーキングの基本の姿勢です。

背筋が伸び、膝が伸び、正しい姿勢になると疲れない歩きが実現します。慣れるまでは、ゆっくりでいいので姿勢を保つことに重点をおいて歩きましょう。