自然がはぐくむ清らかな水「北アルプスの恵み」

だいにち堂 飯沼です。だいにち堂がございます信州安曇野は、名水の里としても有名です。大手も含め数社の飲料メーカーが進出し、「安曇野」ブランドのミネラルウォーターが全国に出荷されています。

安曇野わさび田湧水群

安曇野は西に北アルプスがそびえ、その麓は小石が堆積された扇状地が複合的に形成されています。また複数の河川が北アルプスからの流れ入り、数十年かけて地下を巡り扇端部、すり鉢状の最低地にある「安曇野わさび田湧水群」へ辿り着きます。この「安曇野わさび田湧水群」、皆さまの中にも訪れたことがある方がいらっしゃるかと存じます。1日約70万トンともいわれる湧水量は安曇野の上水を潤し、高品質なわさびを育て、信州サーモンの養殖にも役立っています。一年中15度前後と水温変化が少ないことを利用して、野沢菜漬けを作る際に野沢菜を手洗いする水に用いる方もいらっしゃいます。

摩訶不思議

不思議な話ですが、上流の上高地では水量豊かな一級河川の梓川も途中で水量が細り、その逆に平地に突然、清流が河川を作り出すといった奇妙な現象が見られます。これは複雑な扇状形状が原因とも言われています。

この水の恵みですが、地下水位が低く一般家庭での井戸の普及もそれほど広まらず、また水田への利用もなされないまま長い年月を経てきました。現在は農業用の大規模用水路がめぐり、安曇野の実りを支えています。