6月のジメジメ注意報!湿度の高い季節に気を付けたいこと

雨降りが続き、毎年湿気に悩まされるこの時期。皆さん、部屋干しやカビの対策は行っていますか?梅雨は食べ物が傷みやすい時期でもあるため、食中毒にも要注意です。今回は、湿気の多いこの時期に気を付けたいことや対策のポイントなどをご紹介します。梅雨を少しでも快適に過ごすためにぜひ参考にしてみてください。

【梅雨の大敵「カビ」対策】即断・即決・即退治がカギ!

梅雨といえば、カビ。お風呂やキッチンなどの水回りにいつの間にか繫殖していて、気付いた時にはぎょっとしたという経験をお持ちの方も多いはず。実は、テレビの裏なども湿気が溜まりやすいため要注意なんです。
家庭で見られるカビは大きく分けて3種類。お風呂の黒カビ、水回り全般の赤カビ、ニオイの原因になる青カビです。これらを見つけたら即退治するようにしましょう。消毒用エタノールスプレーをシュシュッとかけて、乾いた布で一拭き。もしエタノールがない場合は、お酢を染み込ませた布で拭きましょう。お酢には強い殺菌力があり、しかも水回りの水垢や石鹸跡などを落とすことができる掃除の強い味方でもあります。そこで手早く使える酢水スプレーを作っておくと便利です。お酢1に対して水2を加えてスプレー容器に入れるだけ。お酢のニオイは使用後数時間で消えてしまうので、酸っぱいニオイが気になる人も安心して使えます。

水回りだけでなく収納のカビにも注意

室内で特に高湿度な場所がクローゼットなどの収納の中。たくさんの衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んでいると、それだけで湿気が充満し、カビの繁殖を促してしまいます。気になる人は梅雨の季節だけでも、普段は扉を開けっ放しにしておくのもいいかもしれません。

【増える部屋干しのワンポイント】嫌なニオイをしっかりカット

天気が悪くて洗濯物を外に干せず、仕方がないから部屋干し…ということが多い季節です。ご自宅に専用の屋内干し場があったりすればいいのですが、そういうご家庭もあまり多くないでしょう。居住空間に洗濯物を干すと、なかなか乾かず部屋もジメジメ…そしてニオイが移ってしまいます。また浴室乾燥機は電気代やガス代がかかるため、できるだけ使いたくないもの。そこでサーキュレーターを使って、効率良く洗濯物を乾かしましょう。

扇風機と何が違う?サーキュレーターを賢く使用する

まず、サーキュレーターとは送風機能に特化した電化製品。扇風機は基本的に人に対して風を送り、涼を得ることを目的としているため、風力も強すぎず弱すぎずです。しかしサーキュレーターは空気の循環を目的とした機械。冷暖房時に室内の天井と足元に生じる温度差を解消するために用いられます。そのため、送風力が扇風機と比べ強力。下から洗濯物に当てることで乾燥時間がぐんと短縮できます。ただし、洗濯物が飛ばされないように気を付けてください。
また、もっと早く乾かしたいという時は、洗濯機が脱水を始める直前に乾いたバスタオルを一枚入れてください。その分干す量が増えるんじゃ…と思うかもしれませんが、洗濯物1枚あたりの水分量が減るので全体の乾きが一段と早くなります。

【エコで節約もできる除湿術】手作りで賢くジメジメ対策

クローゼットやタンス、そして食器棚など、カビやニオイの元になる湿気をカットしてくれる除湿剤は、梅雨の時期には欠かせません。でも、薬剤を使用するのは体に悪そう…そんな方は除湿剤を手作りしてみませんか?最も手軽な方法として挙げられるのが「新聞紙をタンスの底に敷き詰める」です。新聞紙は湿気をよく吸ってくれるため、衣類をカビやニオイから守ってくれます。
さらにコーヒーを飲む人は、コーヒーかすを再利用。乾燥させてティッシュペーパーなどで包めば完成です。コーヒー豆は焙煎されているため、表面が炭状となっており、湿気やニオイを吸着しやすくなっています。靴箱の中に入れるのもオススメです。
他には重曹も除湿剤として優秀です。イチゴの容器などに敷き詰め、布と輪ゴムで蓋をしてクローゼットに置いておくだけ。しっかりと湿気を吸収し、しかも3ヶ月から半年間も効果があるため、経済的です。皆さんもご自宅にあるもので賢く節約な除湿剤を作ってみませんか?

【発生しやすくなる食中毒】気温が上がり始める時期に要注意

梅雨は食べ物がすぐに傷んでしまう時期です。気候が暖かく、湿度が高くなるに連れて細菌は繁殖が活発になり、腸管出血性大腸菌であるO-157やサルモネラ菌による食中毒の発生件数が増加。腹痛や下痢だけで済めばいいのですが、時には重症になったり死亡してしまう例もあります。
当たり前のことですが、食べ物に触る前は必ず手を洗うこと、肉や魚を扱った調理器具は殺菌することを徹底しましょう。また、細菌の増殖は10℃以下でペースが緩やかになり、マイナス15℃で停止します。生鮮食品は購入後、すぐに冷蔵庫または冷凍庫へ入れましょう。

2日目のカレーに注意しましょう

作りたてよりも一晩寝かせたカレーのコク、たまりませんよね。しかし美味しいからといって油断してはいけません。人参やじゃがいもなどの根菜にはウェルシュ菌という細菌が多く付着しています。人間の腸内にも住んでおり、エンテロトキシンという毒素を出して下痢を引き起こすことも。また熱に強い殻を持っているため、しっかり煮込んでも死滅しない点もウェルシュ菌の特徴の一つです。カレーを常温で8時間寝かせると281兆倍にまで増えるというデータもあるため、残ったカレーは急冷し、すぐに冷蔵庫で保管するようにしましょう。

高い湿度を逆に利用してみよう!6月、実は掃除に最適?

ジメジメとしている6月、カビがどんどん増えていき、掃除が大変…と思いがちですが、実は掃除に適した季節なんです。高い湿度はカビの繁殖も促しますが、逆に飛散を抑えることに役立ちます。また静電気が発生しにくいので、ホコリをとるのに最適。さらに油汚れも固まりにくく、落としやすくなっています。他にも、窓や網戸の汚れが湿気の影響で飛び散らず、効率よく落とすことができます。