気圧の変化に要注意

じめっとして、雨が続くこの季節。天気も気分も晴れ晴れしないと思っていたら、なんとなく体の調子もイマイチ…なんてことはありませんか?もしかしたら気象病かもしれません。

今日も雨…憂鬱な毎日を送っていると

6月といえば、やはり連想するのは雨。連日のようにシトシト降り続き、最後に太陽を見たのはいつのことやら…。外に出るのも憂鬱、買い物に出かけるのもおっくうなんてことはありませんか?梅雨の時期はこうした気分の落ち込みだけではなく、体も様々な変調をきたすもの。例えば、膝がズキッとしたり、昔に骨折した箇所が痛んだり、頭がガンガンしたりなど、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
ある調査によると、こうした不調は、日本人のおよそ6割が経験したことがあるということがわかりました。実は、これらは雨ではなく、気圧と密接な関係があるとされています。だるさはもちろんのこと、耳鳴りや喘息など「たかが悪天候」と侮っていると慢性化する恐れもあり、大変なことになりかねません。
気圧の変化によって現れる体の不調は、年齢が若くなるに連れて「鬱っぽい」などの精神的不調が多くなり、逆に高齢者層では関節痛や古傷のうずきといった身体的不調が増加。このような気圧の変化による不調を気象病と言い、病院で診てもらっても原因を特定することができない場合もあります。この時期の不調は、天気と自身の体調をしっかりと照らし合わせることが解決への第一歩と言えるでしょう。

たった1hPaの気圧変化による影響

天気予報などを見ていれば必ず出てくるhPa(ヘクトパスカル)という言葉、パスカルは圧力の単位で、ヘクトは100の接頭辞となります。地球上の空気の気圧を平均すると、約1013ヘクトパスカルと言われています。と言っても、一体どれほどの力が働いているのかわかりませんよね。1平方メートルの板の上に10㎏のおもりを乗せた時の圧力がおよそ1ヘクトパスカル。つまりたった1ヘクトパスカルの気圧の変化と言っても、その重さは10㎏の力に相当するということなのです。
そして梅雨時の気圧の変化は大きく、たった1日でおよそ10ヘクトパスカルも上下することがあります。100㎏の圧力が増えたり減ったり…こう考えると体に大きな影響が出るのも当たり前ではないでしょうか。実際に行われた実験では、1時間の間で気圧が1ヘクトパスカル下がっただけでも気分がすぐれないという人が半数近くもいることがわかりました。特に女性は気圧の変化に弱い人が多いため、気象病に注意する必要があります。

気象病になりやすい人の特徴は?乗り物酔いをしやすい人は気を付けましょう

耳の奥にある平衡感覚を司る内耳、実は気圧センサーも備えていることをご存知でしょうか。気圧の状況を察知して脳に知らせる働きをしているのですが、梅雨時は急激に変動するため処理が追いつかなくなってしまいます。すると脳は、体を気圧に合わせた状態へ変化させることができず、様々な不調が現れることに。この気圧センサーは平衡感覚が狂いやすい人ほどデリケートになります。つまり乗り物酔いをしやすい人ほど気圧の影響が顕著に現れます。

気象病予防の「耳たぶ」マッサージ

気圧センサーをリラックスさせるマッサージ方法をご紹介。気象病がつらい人にオススメです。

  1. 耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
  2. 耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かってゆっくり5回まわす
  3. 耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。
    この状態で5秒キープする
  4. 耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回まわす

梅雨の時期の憂鬱は幸せホルモンを増やして乗り切ろう!!

梅雨の時期の憂鬱な気分は6月病とも言われています。雨でも爽快な気持ちで過ごすためには幸せホルモン「セロトニン」を増やすことが大切。軽い運動やアミノ酸の摂取、そして十分な睡眠をとるようにしましょう。また、たまの晴れの日はセロトニンアップのチャンス!!たっぷりと朝日を浴びるように心がけてください。