ここがスゴイよ長野県!長生き健康長寿の秘訣

壮大なアルプスを望む美しい自然、天然のおいしい水、澄んだ空気、ふと見上げた夜空には満天の星。そして、自然と共にゆったりと流れる時間。まるで日本のスイス、こう呼ばれる長野県。そんな長野県は、農作物が美味しく育つことでもよく知られています。

健康長寿長野県民の生活スタイルに注目

農作物が美味しく育つその理由は、ズラリと連なった3つの山脈。悠然とした山々に守られた地形のため、台風や梅雨の影響が少ないのです。そして夏と冬、昼と夜の気温差が大きくなるため農作物、特に高原野菜や果物のうま味がギュッと増します。
そんな長野県は、実は長寿大国としても有名。平成27年に行われた厚生労働省の調査では、女性の平均寿命はなんと全国1位。男性の平均寿命も全国2位となりました。そして実は、ただの長寿県ではなく「健康寿命」が男女共に全国1位なのです。いつまでも若々しく暮らす秘訣に迫るため、今回は長野県民の生活スタイルに着目しました。

長野県民の朝は早い

家庭で広い畑を持つ人も多い長野県民。朝早くから起き、清々しい空気の中で畑作業をする人も多くいます。どんどん暖かくなるこの時期は夏に向けて畑仕事が活発になります。「今年は何を植えようかなぁ」なんて考えるのもこの時期の醍醐味。自然に囲まれているからこそ、こうした楽しみや幸せを味わうことができるのですね。

小腹を満たす郷土料理「おやき」

朝の畑仕事が終わったら、次は朝食です。ホカホカの炊き立てご飯を食べる家庭もあれば、パッと手に取れる「おやき」を食べる家庭もあります。おやきを一言でいうと甘くないお饅頭。小麦粉を水で溶いて練った生地で具材を包み焼き上げた長野の郷土料理。中の具材にはカボチャや切り干し大根、クルミ味噌や、郷土料理の野沢菜など様々な種類があります。具材にたっぷりの野菜も使われるので、栄養満点です。朝食以外に、おやつとしても食べられます。

平日は会社に出社して仕事

元気に健やかに生きる人が多いからこそ、長野県は65歳以上の就業率もなんと堂々の全国1位!健康でいられるからこそ、いつまでも働き続けることが出来ます。会社の人やご近所さんには収穫した野菜をお裾分けもするんですよ。ご近所さんと日ごろから当たり前にあいさつするのも田舎ならでは。人が少ないからこそ、繋がりを大切に、みんなで協力し合って生きる温かさを感じられます。

新鮮な食材が並ぶご当地スーパー

仕事後は、地域に密着したご当地スーパーに夕飯の買い出しへ。県民から愛される老舗スーパーチェーンには長野県の特産品を生かしたプライベートブランドが充実しています。その多くが「無添加」や「化学調味料不使用」と食への配慮がされ安心して買うことができるのです。もちろん地元産の新鮮な野菜や、みずみずしいフルーツもズラリと並びます。そして、新鮮なお肉やお魚も。また、道の駅や野菜直売所など新鮮かつ低価格で買い物が楽しめる店舗が豊富にあります。

野菜中心の食生活とリラックスタイム

長野県と言えば「野菜」というように、野菜摂取量は全国1位。夏は野菜が豊富に取れるので自給自足をする人が多くいます。採れたての新鮮野菜だからこそ、必要以上の味付けや調理をしなくてもとてもおいしく食べることができます。そしてお腹が満たされた後はゆったりとリラックス。翌日に備え早めに就寝。野菜中心の食事を摂り、畑で体を適度に動かし、仕事の後はリラックスして長野県民の1日は終了です。

長寿の鍵は緊張を緩めること

長野県は田舎のイメージがあるかもしれませんが、田舎ならではの不便さを感じる人は少ないよう。生活に必要なものはしっかりと揃い、ちょっと車を走らせればキャンプ場やスキー場があります。交通渋滞なども都会と比べるとストレスフリー。都市部もあればのどかな田園風景も広がって快適さを感じられる場所。自然の中に身を置き、植物の息吹を感じてみる。仕事をするのも大切だけど、時には頭をからっぽに、ただ、のんびりと生きてみる。自然の流れに身をゆだねるのが長寿の理由かもしれませんね。