りんごの産地長野県、厳しい自然と生産者の思い

だいにち堂飯沼です。春の便りが早々と日本列島を駆け上がりましたが長野県では先月4月、遅霜による凍霜害が発生し、果樹を中心に億単位の被害が報告されています。特にここ安曇野市のお隣り、松本市ではりんごへの影響が大きいようです。今年の陽気により花の生長が早まり一番低温の影響を受けやすい、つぼみから開花の時期に二回に渡り被害に合ってしまいました。これにより果実の生育不良、品質低下が懸念されます。

一昨年、長野県下のりんごが商品不足に陥りましたが、その時の悪い状況がまた繰り返されるのかもしれません。年々温暖化が進んでいると言われていますが、長野県では遅霜は5月中旬まで注意が必要とされています。ただ、注意しろと言われても、自然相手であるということに加えて露地栽培の作物はこれに対して施すすべがなかなかありません。天にお任せ状態です。農作物の保険に加入されている生産者もいらっしゃるでしょうから、ある程度は保証されるかもしれませんが、真冬からかじかむ手で剪定をし、手塩にかけ世話をしてきたことを考えると、残念な気持ちで収穫時期を迎える生産者はやりきれないでしょう。

実際に被害が確認されているわけですが、少しでも状況が好転するよう願いたいものです。