意外と知らないクリスマスの真実

今年もクリスマスがやってきました。大人になった今でも24日の夜はドキドキしながら眠ります。朝起きて枕元にプレゼントが置いてあったら…なんて期待してしまいますよね。そんな国民的行事であるクリスマスですが、調べてみると意外に知らないことばかりでした。

クリスマスはキリストの誕生日ではなかった!

「クリスマスって何の日?」と聞けば、日本人の多くが「イエス・キリストの誕生日」と自信を持って答えるのではないでしょうか。実はこれ、不正解なんです。正しくは「イエス・キリストの誕生日を祝う日」。誕生日とは異なるそうです。実際の生年月日は諸説ありますが、3世紀初頭の神学者は5月20日ではないかと推測していました。また、聖書に記載されている事柄を天文学の分野で研究した結果、紀元前7年9月15日ではないか、とも言われています。しかし、正確な誕生日はわかっていません。

なぜサンタはクリスマスにプレゼントをくれるのか?

聖(セント)ニコラウスという人物の話を聞いたことがあるでしょうか。裕福な家に生まれ、貧困に悩む人たちに手を差し伸べ続けてきたニコラウスは、ある時、近所に住む三姉妹を助けるための行動を起こします。この時の寄付の仕方がなんとも素敵。外から三姉妹の家の煙突に金貨を投げ入れたのです。すると暖炉の側に干してあった靴下に偶然入りました。この金貨のおかげで三姉妹は幸せに暮らすことができたそうです。

煙突、靴下、プレゼント…そう、これがサンタクロース誕生の瞬間。セントニコラウス、サンタクロース…語感も似ています。実はもともと、サンタクロースが子どもたちの元へやってくる日は、ニコラウスの命日にちなんで12月6日でした。今でもドイツやオランダなどの一部では、この日に子どもたちはプレゼントをもらえるという風習が残っています。しかし、クリスマスと日程が近いという理由や様々な国の文化、思惑が入り混じることにより、24日の夜にプレゼントを届けてくれるというように変わっていったのです。

クリスマスツリーに込められた意味とは?

イルミネーションを纏ったもみの木。その頂点に輝く星に心躍りますね。しかしクリスマスツリーは、キリストの誕生日と深いつながりがあったわけではないとされています。

キリスト教が広まる前、北ヨーロッパの人たちは樫の木を信仰していました。これを宣教師たちは三角形のもみの木に置き換え、頂点がキリストという考え方を広めたそうです。もみの木にした理由は、葉が枯れない常緑樹であり、永遠の命を象徴しているからだそうです。クリスマスツリーが一般的になったのは17世紀頃とされているため、意外と歴史が浅いことも驚きです。