安曇野に暮らす様々な野生動物たち

だいにち堂 飯沼です。

野生の猿・狸は都会でも見かける機会があると思いますが、山が近い安曇野では人里付近で鹿や狐、日本カモシカ、猪にも出会うことがあります。私はまだ出会ったことがありませんが熊も出没情報がアナウンスされることもあります。

人里まで来ている動物たちは人に危害を与えるまでは至っていませんが、食べごろの農作物や植物の芽を食べる食害や野生の動物特有の臭いで野菜が食べられなくなることもあります。地域によっては野生動物の生息域と里を鉄柵で仕切り、侵入を防ぐよう対策をしている場合もありますが多額の費用と人員、手間が必要です。

またこの施策も猿にはほどんど効果がありません。狐や狸は無人の古家や縁の下をねぐらにしているとも言われています。夜行性の狐は夜間農地で長い尾をすっと伸ばして走る姿を見かけることがあり、鶏小屋で飼われている鳥類を捕食する事例も近所で確認されています。

山部での餌不足もあってか危険を冒しながらも人里まで入り込んでいる現状は、今の段階ではバランスが保たれているのかもしれませんが、今後人間への危害の確認や状況によっては対応の検討をせざるを得ない場合もあります。共存共栄できるラインがいつまでも崩れないことを望みます。