えがおぶらり旅|鳥取編

今回のえがおぶらり旅は鳥取県。皆さまは「鳥取と言えば…?」と聞かれたらなんと答えるでしょうか。「砂丘」をすぐに思い浮かべる方が多いかもしれませんね。そこで今回は、様々な「鳥取と言えば…?」をご紹介します。もし機会があれば、人とはちょっと違った答えを言ってみてはいかがでしょうか。

【鳥取と言えば①】全国一「市」が少ない県

皆さま、ご自身がお住まいの都道府県に「市」がいくつあるのかご存知ですか?実は鳥取県、全国で最も「市」の数が少ない県なのです。その数はなんと4つ!漁業が盛んな境港市、皆生温泉が有名な米子市、歴史や文化に触れられる観光に人気の倉吉市、2017年に住みたい田舎ランキングで1位になった鳥取市です。

鳥取県の次に「市」の数が少ないのは、島根県、徳島県、香川県の8つなので、4つというのが全国的に見て、いかに少ないのかがよくわかりますね。ちなみに、全国で最も「市」の数が多いのは、埼玉県でなんと40もあるそうです。

【鳥取と言えば②】グラウンド・ゴルフの発祥地

高度な技術も必要なく、初心者から高齢者まで誰でも簡単にできると人気のスポーツですが、その発祥地が鳥取県の泊村(現在は湯梨浜町)です。当時、泊村では高齢化が進み、健康づくりを重要課題としていました。そこで、泊村教育委員会を中心に、高齢者にふさわしい新スポーツの開発に取り組むことになったのです。

そして、1982年に多くの方々の協力のもと、グラウンド・ゴルフが誕生しました。その名前には、ゴルフ場に行かなくても、「いつでも」「どこでも」「だれでも」できるスポーツを目指す、という意味が込められています。

【鳥取と言えば③】高品質な芝生の生産地

鳥取県は全国第2位の芝生の生産量を誇っています。特に、鳥取県北栄町でしか育成されていない「ティフグランド」という新品種の芝は、密度が高く、擦り切れに強いという性質を持っています。そしてこの品質の高さが評価され、なんと、2019年日本中で盛り上がりを見せたラグビーW杯のメイン競技場である、東京・味の素スタジアムの芝に採用されていました。鳥取の芝生が、日本代表のパフォーマンスを陰で支えてくれていたのですね。

【鳥取と言えば④】漫画家水木しげるの出身地

今や誰もが知っている有名なアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。その原作者で、日本を代表する漫画家である水木しげる先生は、鳥取県境港市で育ちました。そんな水木先生にあやかり、境港市は街全体がゲゲゲの鬼太郎のテーマパークのようになっています。中でも「水木しげる記念館」は、迫力満点のオブジェや映像が楽しめると、観光客に人気のスポットです。

私たちが今回取材に訪れた「水木しげるロード」は、境港駅から「水木しげる記念館」まで約800mも続く妖怪の道。その道の両側には、イキイキとした表情で今にも動き出しそうな妖怪たちのブロンズ像が、177体も並んでいます。

通りの中にはお土産屋や食べ物屋だけでなく、妖怪神社や河童の泉など楽しめるスポットもあり、一歩足を踏み入れるだけで、妖怪の世界の魅力に引き込まれること間違いなしです。また、マンホールや街灯、郵便局の名前など…細かいところまで気にして見ながら歩くのをオススメします。