歳をとることは老化ではない!若々しさの秘訣は運動にあり

秋と言えばスポーツという方も多いのではないでしょうか。逆に「体を動かすのは嫌だ」という方もいらっしゃるかもしれません。ただ、健康寿命を延ばすには運動は欠かせません。楽しく動いて元気な未来につなげましょう。

体の衰えを歳のせいにしない

歳をとると体力が落ちてきたり、疲れがなかなか抜けなかったり…「体を動かすのがおっくうだ」と感じていませんか?また、腰や膝が痛んだり、腕が上がりにくいなどの節々の不調も現れてきます。

年齢によって徐々に衰えを感じてくるのは仕方がない反面、それをそのまま受け入れるのはいけません。なぜなら、同じ年齢でもすっかり老け込んでしまう人もいれば、周りがびっくりするほどエネルギッシュで年齢を感じさせない方もいらっしゃるからです。

つまり「歳を重ねる=老化」ではないということ。その若々しさのカギこそ、運動なのです。

健康寿命のために運動習慣を

まず高齢者の身に起こる事故の第1位をご存知でしょうか。答えは「転倒」です。下の東京消防庁のデータを見ても圧倒的に多いということがわかります。

※東京消防庁「救急搬送データから見る高齢者の事故」より

一体なぜ、これほどまでに転んでしまうのか。「そんなに段差を越えることってあるの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。そう、転んでしまう高齢者の日常は、高い高いハードルばかりなのです。例えば、よく言われるのがカーペットの端。

たった数mm程度の厚さ、これに足を引っ掛けてしまうんです。「ただ歩いているだけでつまずいてしまった」経験、ありませんか?
この原因こそ筋力の低下。知らぬ間に歩行時に足をしっかり上げることすら困難になっている証拠だと言えるでしょう。

このまま筋力が低下し続けていくと、数年後には自分の足で歩けず寝たきりに…なんてことになりかねません。だからこそ、今日からでも体を鍛えましょう。

今まで運動習慣がなかった人はウォーキングでも大丈夫。筋力アップはもちろん、太ももの大きい筋肉が鍛えられれば心肺機能のサポートにも役立ちますし、血行も促進。また、肥満解消も期待できます。

高齢層の1日の目標歩数

  • 男性:6,700歩
  • 女性:5,900歩

※厚生労働省「健康日本21 身体活動・運動」より

厚生労働省が推奨!「+10運動」をしよう

厚生労働省が「+10(プラステン)」という運動施策を打ち出しています。今よりも10分多く体を動かすうように意識しながら生活してください。

健康のための身体活動チェック!

※1回 30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上続けて行っている

あなたは何番でしたか?

  1. 気付く
    エスカレーターではなく階段を利用したり、歩いて買い物に行くなど、体を動かす機会に気付くように意識してください。
  2. 始める
    運動を始めるなら今!少しでも長い距離・時間を歩いたり歩幅を広くしたりしましょう。体を動かす趣味を始めるのもオススメです。
  3. 達成する
    1日あたりの目標運動時間40分の達成に向けて頑張りましょう!ここまでくれば、体力アップを感じられるはず。
  4. つながる
    家族や友人と一緒に体を動かすと一体感も生まれ、継続しやすくなります。また楽しさや喜びも共有できます。