柿よなれなれ、豊作の年。

だいにち堂 飯沼です。

この時季になると我が家の甘柿も食べごろとなります。硬い柿が大好きな私にとっては、霜にあたって果肉が柔らかくなる前の今が最も美味しいタイミング。

樹齢数十年の我が家の柿の木は、放任栽培と言いますか伸びた枝を多少整理するくらいで手入れは何もしません。出荷するために栽培している場合を除いて大概はそうだと思いますが。

子どもの頃はお菓子も今ほど豊富ではなく、柿の実は飯沼少年にとって食べ応えのある秋のご馳走でした。木に登り、実を獲った記憶が蘇ります。

今になって木に登ろうと思っても、子ども時代のように体は動かず、体重も増えています。しかも柿の木はもろく細い枝なので安心して乗ってはいられません。幸いにも我が家の柿の木は建物の脇にあり、屋根に乗って収穫できるので少し安全です。

先日200個ほどの柿が獲れ、近所の皆さんにおすそ分けをしました。今年は豊作の上にゴマも入り甘く、いわゆる「表年」「なり年」と呼ばれる収穫量が多い年です。

今年が豊作だったので、来年はきっと不作もしくは甘味がない柿になるかもしれません。なぜ不作豊作の年があるのか、農家の間でも不思議なのですが、気象なども少なからず影響しているのではないでしょうか。

もしかしたら、柿の木も休みたくなる年があるのかもしれませんね。