稲刈りは家族の絆を感じるイベント

だいにち堂 飯沼です。

今から半世紀ほど前のお話です。私が小学校の頃までは秋に5日ほどの稲刈り休みがありました。農家も非農家も関係なくお休みになります。長野県はこの休みのおかげで夏休みが短いという噂もありました。

我が家は米を作っていましたので、前回お話ししました「はぜかけ」作業を家族総出で朝から晩まで行います。

ただ当時は子どもでしたので、辛い作業をまじめに続けるわけもなく途中で、兄弟と遊びながらイナゴを獲っていました。この時ばかりは非農家の友達が羨ましく思えたことをなんとなく思い出します。ちなみに捕まえたイナゴは自家製の甘露煮になり美味しくいただきました。

現在は、作付け面積も当時の半分に満たず、機械化もあるため、稲刈りは二人でも二日もあれば余裕で終わります。たしかに楽にはなりましたが、その代わり家族の絆を感じる場面は少なくなっているのかもしれません。

昔は米価も高く、米をたくさん作れば家族が食べていけるとされていました。ですので、秋の一大イベントとして家族みんなで行う稲刈りは、感謝の気持ちと絆を確認し合う行事だったのかもしれませんね。