誇りある伝統野菜を復興させよう! 

だいにち堂飯沼です。

信州でも各地の気候風土に適した特徴的な野菜を貴重な「食の文化財」として長年脈々と受け継がれてきましたが、経済発展の中で野菜の生産は育てやすく見栄えの良い規格の揃った品種へ移行し、昔ながら地元に根付いた野菜は衰退していきました。

そんな中、伝統野菜を見直し復興させようという取り組みが広がり、長野県では「信州伝統野菜認定制度」が創設され現在数十品種が「信州の伝統野菜」に認定されています。安曇野市では3種類が認定され「穂高いんげん」「穂高山葵」「牧大根」とそれぞれ産地の名前が付けられています。


「穂高いんげん」は大正から昭和初期にアメリカから種子持ち込み試作されたと言われています。おススメ料理はお浸し、和え物。完熟豆は煮豆にすれば食味を楽しめます。


「穂高山葵」はご存知安曇野の名産品です。清らかなアルプス伏流水で育ったわさびは風味絶品です。


「牧大根」は主に漬物用に育てられ独特の辛みと甘み、締まった肉質でたくわん漬け用として地元の方に大人気です。収穫の時期になると直売所へ大量に買い求める方がたくさんいらっしゃいます。


いずれもその認証された地域での生産が前提ですので、種子を外部に持ち出し育ててもその名称は使用できません。誇りを持ちながら伝統を継承することで品質維持にも繋げています。