髪のお悩みありませんか?毛髪を大切にしよう

年齢性別を問わず、髪の悩みは誰しもが抱えているでしょう。特に薄毛や抜け毛の悩みは年齢を重ねるにつれてさらに深くなることも。加えて、秋は夏に受けた紫外線や夏バテなどのダメージによって抜け毛が増えてしまう傾向にあります。冬は冷たく乾燥した空気や冷えによる血行不良で頭皮環境が悪化…。
そこで今回は頭髪の健康について特集していきます。
こういった悩みはなかなか相談しにくいもの。この記事が皆様のお役に立てば幸いです。

10月20日は頭髪の日

髪や頭皮に関する知識を広め、髪の健康を考えてもらおうと、1977年に公益社団法人日本毛髪科学協会が制定しました。さらに10月20日の前後1ヶ月間を毛髪衛生月間として、全国で無料毛髪相談などいろいろな活動が行われています。ぜひ一度毛髪の健康を見直してみましょう。

注意すべき抜け毛の特徴とは?

抜け毛の原因は主に遺伝と思われがちですが、ヘアスタイルや生活習慣など様々な要因が重なり合って起こります。抜け毛の原因を知り、日々の生活を見返すことで自分にとって一番合ったセルフケアが行えるでしょう。

では、そもそも抜け毛はどのように起こるのでしょうか。髪の生え変わりサイクルというものがあり、抜け毛自体は必ず起こるものです。毎日50〜100本程度の髪が自然に抜けていると言われているので、この範囲内の抜け毛であれば心配はありません。

正常な髪の毛のサイクルでは、新しい毛が生え始めてから2〜6年成長します。髪の毛のもととなる毛包が小さくなって成長が止まる2〜3週間の退行期、3〜4ヶ月の休止期を経て、新しい毛が生え始めることで古い毛は脱毛するという仕組みです。

抜け毛が増えるときには、この過程でなんらかの異常が発生しています。理由は様々な要因が考えられますが、今回はホルモンバランスや更年期との関係性について見ていきましょう。

例えば、壮年性脱毛症になると成長期の期間が短くなるため、髪が細くなり抜け毛の量も増えます。壮年性脱毛症とは壮年期(30〜40代)に多く見られる脱毛症のことをいい、「男性型脱毛症(AGA)」や若ハゲなどと呼ばれることもあり、一般的に加齢とともに深刻化していくと考えられています。

特に女性は要注意!更年期の抜け毛

更年期は女性ホルモンの分泌量が減少し、加齢も伴って身体的、精神的な症状が多く見られるようになります。そして更年期症状によって頭髪への様々な影響が出るとも言われているのです。

中でも代表的な症状としては、「ヘアサイクルの乱れ」「髪の毛が細くなりハリ艶が減少する」「頭皮が乾燥しやすくなる」などが挙げられます。いずれも女性ホルモンの低下とそれによるストレスが主な原因と考えられますが、生活スタイルの変化や適したケアが行えていないことも要因の1つです。

すぐに実践できる更年期の抜け毛対策

1つ目が積極的に取り入れてほしい大豆食品についてです。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンの1種であるエストロゲンに似た働きをします。そのため、毎日摂取することで抜け毛の改善が期待できます。鉄分やたんぱく質を含む食材などとバランス良く摂りましょう。

次に、今の頭皮環境や髪質に合ったシャンプーを使用することです。これは全ての人に当てはまりますが、年齢やホルモンバランスの変化によって頭皮環境は変化します。ずっと同じシャンプーを使い続けているという方は要注意。頭皮が乾燥している場合、洗浄力の強いシャンプーは必要な油分まで洗い流してしまい、フケやかゆみの原因にもなりかねません。自分に合ったものがわからない場合は、美容室へ行った際に相談してみるのもおすすめです。

ここまでご紹介した頭髪のトラブルは様々ある中の一部になります。症状が気になる時は隠れた病気の可能性もあるので、ひとりで悩まずに専門のクリニックを受診してください。

くせ毛には先天性と後天性がある?

髪にくせがあると毎日のヘアセットも大変ですよね。「くせ毛だから髪をずっと短くしている」「セットしても湿気ですぐにくせが出てきてしまう」などのお悩みがある方も多いのではないでしょうか。

このようなくせ毛ですが、先天的なものと後天的なものの大きく2つに分けられます。後天的なくせ毛は熱や紫外線によるダメージやストレス、毛穴の詰まりなどが考えられ、日々の生活の中で改善できるものが多いです。

しかし先天的なくせ毛は遺伝が大きく関係しており、毛根の曲がりや髪内部のたんぱく質分布が不均一になっているなど根本的な改善は難しい傾向に。

できる限り髪をいたわった生活を心がけましょう。

発毛剤と育毛剤の違い

育毛剤と発毛剤はどちらも薄毛などの対策に使用されていますが、実は目的や効果が異なることをご存じでしょうか?悩みや状態に合わせて使い分けることが重要になります。

発毛剤

発毛剤は、毛髪の毛包(毛を作り出す毛根部分)を活性化させ、髪が抜け落ちた頭皮に新しい髪を生やす効果があります。「ミノキシジル」という発毛剤特有の成分が入っており、日本では唯一髪を生やす成分の外用薬として認可されています。頭皮が目立つ方や脱毛が多くなってきた方におすすめです。

育毛剤

育毛剤は、髪が生えている頭皮を清潔に保ち、髪が太く長くより丈夫に育ちやすい環境を整えます。薄毛の原因物質の生成を防ぎ、薄毛の進行を抑える効果が期待できるでしょう。毛髪のボリュームが無くなってきた、髪の太さや強さが弱くなってきたという方には育毛剤がおすすめです。

健康な頭髪に!簡単ケア3選

上の記事では女性ホルモンに関わる頭髪の悩みを解説しましたが、男性ホルモンも大きく関係してきます。男性の場合、男性ホルモンのテストステロンが変異し、ジヒドロテストステロンと呼ばれる悪玉男性ホルモンになることで毛根を攻撃してしまうのです。下のケア方法をぜひ実践してみてください。

頭髪を守る

紫外線や乾燥は頭皮と髪へ大きなダメージを与えます。日差しの強い季節は帽子をかぶるなどしてダメージから守りましょう。最近では吹きかけて使用する頭皮・髪用の日焼け止めも販売されています。お近くのドラッグストアをチェックしてみてください。

ほどよく刺激

頭皮が硬くなり血流が悪い状態は育毛に良くありません。普段髪を洗う際に、指の腹を使ってマッサージしてみましょう。専用のブラシを使用したり、美容室やエステでプロに行ってもらうのもおすすめです。しっかりと泡立てて行い、やり過ぎには注意しましょう。

よく乾かす

ドライヤーを使わず濡れたまま放置していませんか?また、しっかり乾かしているつもりでも実は水分が残っていることがよくあります。湿ったままの頭皮はニオイの原因になるほか、くせ毛の原因にもなるのでしっかりと乾かしきりましょう。