カラフルな卵で人気沸騰中!?春を彩るイースター

最近、日本でもじわじわと存在感が出てきているイースター(復活祭)。この時期になると、スーパーにイースター関連のお菓子コーナーが設けられたり、飲食店ではイースターをテーマにしたメニューが出現したり。ウサギとカラフルなタマゴという、かわいいモチーフで、ハロウィンやクリスマスに負けない盛り上がりを見せています。でも何をお祝いしてどう楽しむイベントなの?という人も多いのではないでしょうか。

イースターとは?

イースターは、イエス・キリストの復活をお祝いするお祭りのことです。日本ではキリスト教のイベントといえばクリスマスですが、キリスト教において最も重要とされているのがイースターなのです。このイースターの日本語の意味は「復活祭」。イエス・キリストは処刑される前に「3日後に復活する」という予言を残してこの世を去り、この予言通り3日後に復活したことを弟子たちが喜び祝ったことが始まりとされています。
イースターの名は、古代ゲルマン神話の春の女神「エオストレ」が由来で、「復活」をお祝いするとともに「春の訪れ」をお祝いするという意味も込められているのです。

イースターっていつお祝いするの?

イースターはハロウィンやクリスマスのように特定の日付が決まってはいないとご存知でしょうか。日にちは「春分の日以降、最初の満月から一番目に来る日曜日」と定められているのです。今年のイースターは4月9日。これは日本や世界で広く使われている太陽暦「グレゴリオ暦」の春分の日に基づいています。一方東方教会(正教会など)は3月21日を春分の日と固定している「ユリウス暦」を基準にしているため、イースターの日にちが異なるのも面白いところです。

「タマゴ」と「ウサギ」の意味は?

イースターの時期になると春らしい淡い色のタマゴやウサギの置物を見かけることが多くなります。でもどうしてタマゴやウサギを飾るのでしょうか。
タマゴは生命の誕生を表す象徴です。生命がタマゴの殻を割って誕生することに、イエス・キリストの復活をなぞらえているとも考えられています。だからカラフルにペイントされたタマゴで喜びの気持ちを表すのです。タマゴの殻にシールを貼ったり色を塗って楽しむのもイースターの醍醐味ですよ。
ウサギは一度に何匹もの子を産み、1年間に何度も妊娠出産ができることから子孫繫栄の象徴とされています。古くからの言い伝えでは、クリスマスにサンタクロースがおもちゃをプレゼントしてくれるように、イースターではウサギがお菓子を届けてくれるのだそうです。

イースターパーティーを楽しもう

実際にイースターの日は何をしたらいいのでしょうか。一般的にはクリスマスと同じようにご馳走を用意してみんなで楽しく食卓を囲みお祝いします。一部の教派では、イースター前のタマゴ・肉・乳製品・アルコールなどが禁じられているため、イースターがそれらの飲食の解禁日となり、タマゴや肉料理が並ぶ場合が多いです。この機会にエッグタルトやホットケーキなどのタマゴ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

世界のイースター料理

イースターのパーティーにはタマゴ、バター、牛乳などをふんだんに使った菓子パンやケーキが作られるのも特徴です。その料理は地域によって様々。そこで各国の料理を覗いてみましょう。

ドイツではオスターフラーデンという円形のパンを食べるのが習わしで、ウサギ型に焼かれたパンもお馴染みの料理です。

スイスではアーモンドとレーズンのタルト、イタリアでは鳩をかたどった菓子パンが有名。生地にタマゴを殻ごと入れて焼くパンもあるんです!

スウェーデンはゆで卵をアンチョビなどと一緒に食べたり、主菜に子羊や鮭が並ぶ家庭も。他にもパンケーキなどの料理でお祝いします。   

知ってる?イースターの豆知識

仕事も学校も休み?

キリスト教圏では、イースター当日とその前後の平日が祝日となる大型連休があります。国や地域によっては、仕事や学校が休みのところもあるのだとか。

イースター島との関係は?

モアイ像で有名な「イースター島」。実は、その名前の由来はイースター当日に太平洋を航海していたオランダ海軍がイースター島を発見したことが由来とされています。

どんなタマゴがお好きですか?イースター・エッグを作ってみよう!

カラフルな色が魅力のイースター・エッグ。その作り方をご紹介します。タマゴの中身を取り出して作る方法もありますが、今回は手軽なゆで卵を使いましょう。

【材料】白いゆで卵(殻付き)・食紅・水・白いクレヨン

  1. 水に好きな色の食紅を加え、色水を作ります。色水は濃く作ると色ムラを防ぎやすくなります。
  2. ゆで卵に白いクレヨンで模様などを描きます。クレヨンで描いたところは染まらず、絵柄が現れます。
  3. 色水にゆで卵を10分ほど浸けます。色を濃くしたい場合は長く浸けるのがオススメ。
  4. 好みの色合いに染まったら卵を取り出し、水分を拭き取りよく乾燥させて完成。