美味しさたっぷり、笑顔溢れる!信州の実りの秋

荘厳な日本アルプスに囲まれた信州・長野は、秋の恵みである作物の宝庫。高地に位置するため太陽が近く、夏の光を浴びて育った野菜や果物、穀物などは色とりどりに大きく実っています。

そんな中で今回ご紹介したいものが2つ。お米とりんごです。どちらも信州だからこその美味しさが詰まっており、多くの人の舌を魅了してきました。

北アルプスの澄んだ空気と水の美味しさが詰まったお米

皆さん、白いお米は好きですか?やはり日本人の主食と言えば白米。食欲の秋だからこそご飯が何杯もすすむという人も多いのではないでしょうか。日本人とお米との関係ははるか昔にさかのぼり、縄文時代から栽培が始まったとされています。

以降、お米は富の象徴とされるまでに広まっていったのです。つまり、私たち日本人のDNAには、お米の美味しさが刻み込まれていると言っても過言ではありません。

だからこそ、美味しいお米にこだわりたいのは当たり前。ブランド米として有名なのが新潟県魚沼産のコシヒカリですが、実は信州・長野のお米もそれに勝るとも劣らない美味しさを秘めていることをご存知でしょうか。

お米を育む理想の環境

美味しいお米を育てるためにはいくつかの条件をクリアしなければなりません。まず重要となってくるのが気候です。お米はもともと熱帯の植物。しかし、日本では比較的涼しい地域での米作りが盛んです。

この理由こそ、昼夜の寒暖差。お米は昼の間に光のエネルギーを使って二酸化炭素と水からでんぷんを作り出します。当然、太陽が近ければ近いほど照射する光も強くなるので、たくさんのでんぷんを蓄えることができます。

逆に、夜は光がありません。お米も休憩時間です。この時、気温が高すぎると休憩することができず活動状態のままになってしまい、昼に蓄えたでんぷんがどんどん失われていってしまうのです。そのため、美味しいお米の絶対的条件は太陽の光が強く、夜は涼しい地域で育つことになります。

思い当たる地域、ありましたか?そう、それこそ長野です。その上、澄んだ水、日本アルプスの山々の恵みである土、清らかな空気で満ちています。ここまで米作りの環境が整った地域は、日本中探してもなかなかありません。もしスーパーなどで信州のお米を見つけたら、ぜひご賞味ください。ひと粒ひと粒に力強い甘さが含まれていることがわかるはずです。

お米作りに欠かせない4つの大自然の恵み

信州・長野は米作りに欠かせない4つの自然に恵まれた地域。この環境こそ、美味しいお米の土台となっています。


  1. 砂分を含んだ独特の土壌は、根をしっかりと伸ばすことができ、栄養をたっぷり吸収することができます。

  2. 北アルプスから湧き出る澄んだ水が田んぼに流れてきます。美味しいお米は美味しいお水から生まれます。

  3. 山や森に囲まれて淀みを感じない清らかな空気は、お米を健康に元気に育ててくれます。

  4. 昼間は太陽が近く、夜は冷えます。その寒暖差が、お米の成長と休息のバランスに適しているのです。

本当に美味しいりんごを食べたことがありますか?

日本におけるりんご生産量の第2位が長野県。有名な青森県産との違いとしては、もちろん品種やりんご農家さんの栽培方法、天候にも大きく左右されることは前提となりますが、全体的に蜜が多く、深い甘さが特徴だと言われています。

長野県のりんご栽培の歴史は明治7年、国の勧業寮から苗木が配布されたことが始まりです。長野県は冷涼で昼夜の気温差が大きく、降水量が少ない地域。りんごの栽培に適した土地であったため、明治30年頃から大正時代末期にかけて県内各地に伝わりました。

また、国内のりんご産地の中では南に位置するため、東北各県より早めに出荷を行えたことから、競合を避けることができたのも普及した理由の一つと考えられます。今では、信州独自の品種に多くのファンを獲得することができています。

シナノスイート

長野県を代表する品種のひとつ。甘くてシャキシャキした食感で、強い甘みと溢れる果汁が魅力です。

シナノゴールド

サクサクと引き締まった歯ごたえが楽しめる黄色いりんご。甘みの中に柑橘類のような酸味を楽しめます。

サンふじ

甘み・酸味・歯ごたえの三拍子揃ったりんごの王様。たっぷりと入った蜜を見るだけで甘さを感じます。

秋映

完熟に近づくに連れ、黒っぽく変色していくことが特徴の品種。果汁の多さも人気の秘密です。

名月

群馬で生まれた品種ですが、長野でも栽培が盛ん。黄色いりんごですが、部分的に赤く染まることも。