2023年は「ア酵腸寿」で「健康長寿」!

長野県は、寝たきりにならず自立して生活できる期間をあらわす「健康長寿」が女性1位、男性2位と、長寿県として知られています。これからの健康は、単に「長寿」だけではなく、「健康長寿」であることが問われる時代。そこで、まずは食から健康づくりの意識を高めていくことを目標に、スローガン「ア酵腸寿」を掲げました。

「健康長寿」への近道「ア酵腸寿」とは?

「ア」とはアミノ酸の1文字をとったもの。アミノ酸は食事から摂れる栄養であるたんぱく質のことです。たんぱく質は体の土台をつくる栄養素で、家に例えれば柱や梁のような存在と言えます。しかし、シニア世代は胃にもたれる肉を避ける傾向にあり、不足がちに。たんぱく質不足による、寝たきりの原因を専門家からも指摘されています。
次に「酵」は「発酵食品」のこと。発酵食品は素材そのものの栄養価を高め、元気と若々しさに役立ちます。最後の「腸」は腸内環境を整えることを意味します。腸内環境が良好であると、体のバリア機能が高まり、外敵からの攻撃に強い体づくりにつながるのです。

だいにち堂管理栄養士監修!冬のおすすめ「ア酵腸寿」食材

健康長寿に大切なアミノ酸、発酵食品、優良な腸内環境。それらを過不足なく整えるために、何を食べていいのか?は難しいものです。そこで、冬のおすすめ「ア酵腸寿」食材をご紹介します。

野沢菜漬け

長野県を代表する野沢菜漬けは発酵食品で、高い栄養素と腸内環境を整える植物性乳酸菌が豊富です。若々しさをサポートしながら、風邪などの予防にも役立ちます。

牡蠣

牡蠣はビタミンB1・B2やミネラルが豊富。さらに、たんぱく質はすべての必須アミノ酸と12種類以上の他のアミノ酸を併せ持っています。まさに冬の味覚の王様です。

甘酒

冬の甘酒は体を温め、心も満たします。栄養価は豊富で「飲む点滴」と呼ばれることも。発酵食品であるため腸内環境も整え、アミノ酸も必須アミノ酸9種をすべて備えています。

脂肪分が少なくシニアでも食べやすい鱈。高たんぱくでありながら、風邪予防にもなるビタミンAをはじめ、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなども豊富に備えています。

大根

大根の根の部分には、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが多く含まれているほか、カタラーゼという消化酵素も含まれ、胃腸の働きを整えてくれます。