孫を連れて野草でも摘みに行こうか。

ポカポカ陽気が心地よく外に出かけたくなる5月。お孫さんを連れてどこに行こうか迷っていませんか?混みすぎている場所は疲れてしまったり、室内だと味気ないし…そんな方にオススメなのが野草摘み。ちょっとの知識があるだけで近所の公園や河川敷が植物園に早変わりです。

ヤブガラシ

  • 分類
    ブドウ科ヤブガラシ属
  • 生息地
    道端、荒れ地

カラシが由来ではなく、藪を枯らしてしまうほどの勢いで成長することから名付けられました。新芽や若葉を一晩水に浸けて調理しましょう。

  • 調理方法
    酢の物、和え物など

ドクダミ

  • 分類
    ドクダミ科ドクダミ属
  • 生息地
    湿気のある日陰地

野草の代表、薬用としても有名なドクダミ。お茶として飲まれている他、強力な殺菌作用でニキビ対策の化粧品などにも用いられています。

  • 調理法
    天ぷら、お茶など

タンポポ

  • 分類
    キク科タンポポ属
  • 生息地
    日当たりの良い場所

花の下の逆三角錐の部分、ここの外弁が下向きになっているものが外来種のタンポポです。外来種は苦味が強いので、生で食べるのは避けましょう。

  • 調理法
    サラダ、天ぷら、バターソテーなど

フキ

  • 分類
    キク科フキ属
  • 生息地
    水が豊富な場所

フキノトキシンという毒性がある成分が含まれているため、必ず灰汁抜きをするか、塩などに漬け込んで調理前は流水で洗ってから調理してください。

  • 調理法
    煮物、炒め物、佃煮など

オオバコ

  • 分類
    オオバコ科オオバコ属
  • 生息地
    道端、空き地

種子は濡れると粘着力が出るため、人や動物に踏まれて生息地を拡大する植物。咳や痰、鼻炎などの呼吸器系の悩みに良いとされています。

  • 調理法
    天ぷら、和え物、油炒め、サラダなど

クレソン

  • 分類
    アブラナ科オランダガラシ属
  • 生息地
    河川敷、小川

葉の色が濃く、茎がしっかりして真っ直ぐに伸びているものがオススメ。しなびてしまっても水に浸すとすぐ元通りになる強い生命力が特長です。

  • 調理法
    サラダ、付合せ、お浸し、天ぷらなど

ノビル

  • 分類
    ヒガンバナ科ネギ属
  • 生息地
    畑地周辺、土手

ネギのような葉の根元に2㎝ほどの玉ネギのような部分があり、ここを食べます。らっきょうとにんにくを足して割ったような味わいです。

  • 調理法
    炒め物、お味噌汁の具、ピクルスなど

食べると危険な植物に注意しましょう!!

大地の栄養をぎゅぎゅっと凝縮した野草は体に良いものもあれば危険なものもあります。もし子供が口にしてしまったら大変なことになりかねません。こうした知識を伝えるのも大人としての務めですね。

トリカブト

口にすると死に至ることもある。食後20分以内に全身がしびれ始め、けいれんを起こし呼吸不全に。

イチイ

果実は甘く食べることができますが、それ以外は全て毒。特に種は4~5粒ほど摂取するだけで命を落とすことも。

ヨウシュヤマゴボウ

ブルーベリーと勘違いし子供が食べてしまうことも。摂取後1~2時間で嘔吐や下痢、けいれんが起こる。

まだある5月の代表的な野草

上で紹介した野草以外にも、5月の野草はまだまだたくさんあります。こうして見ると可愛らしい野草が多いですね。

シロツメクサ

別名クローバー。花を編んで冠にして、お孫さんにプレゼントしてみては?

ハルジオン

茎を掴んで親指で花をピンと飛ばし遊んだことがある人もいるでしょう。

コヒルガオ

ヒルガオよりも花や葉が小さく、花弁の上部にギザギザがあります。

チガヤ

畑の周囲や山野に群生するイネ科の植物。アレルギーの原因になることも。