お正月の遊びには深~い意味がある|新年から全力で楽しもう!!

お正月の定番である遊び、実は深~い意味が込められたものばかり。それを知って、親から子へ、祖父母から孫へ文化を伝えていきませんか?

お孫さんと盛り上がる遊び8選

  • 羽根つき

室町時代に中国から伝来した羽根つき。江戸時代には、羽根をつくことで厄払いができると信じられるようになりました。1年の厄をはねのけ、子供の健やかな成長を願う遊びとして普及したのです。

  • 凧揚げ

もともとは占いや戦の道具だった凧。それが遊戯として楽しまれるようになったのは平安時代から。江戸時代に「凧が高く上がるほど神様に近付き願いが叶う、子供が健やかに育つ」として広まりました。

  • かるた

かるたの語源はポルトガル語ですが、遊び内容は平安時代の貝合せに由来します。江戸時代までは「百人一首かるた」が一般的でしたが、子供の教育のため諺を用いた「いろはかるた」が考案されました。

  • 福笑い

ルーツは定かになっていませんが、定着したのは明治時代からだそう。おかめやお多福などの絵が多く「笑う門には福来る」と縁起がいいことから、お正月の遊びとして広まりました。

  • お手玉

お手玉の始まりは古代ギリシャ。日本には奈良時代に伝わりました。当初は石を用いていましたが、江戸時代からは袋の中に小豆などを入れるように。手先を使い脳を刺激するため、集中力がアップします。

  • 独楽(コマ)回し

なんと紀元前2000年頃のエジプトでも楽しまれていました。独楽をお正月に回すのには「物事が円滑にうまく回り、子供が早く独り立ちできるように」という願いが込められています。

  • けん玉

けん玉が日本に入ってきたのは江戸時代。もともとは鹿の角に玉を結びつけたものでした。今の形になったのは大正時代から。玉を太陽、薄い皿を三日月に見立てて「日月ボール」とも呼ばれていました。

  • だるま落とし

転んでも起き上がることから、縁起が良いとされるだるま。だるま落としのだるまは起き上がらないため「転ばない」「落ちない」という願掛けとなっています。

【徹底調査】お年玉の相場を大公開!

お年玉は年齢関係なく生まれたばかりの乳幼児にもあげるという人が大半だそう。ただ、お金の価値がわからないため、おもちゃやお菓子を代わりにあげるということもあります。本格的に現金を渡すのは小学校低学年からが多いようです。

本来は神様の魂が宿っていた贈り物

そもそもお年玉は、年神様に奉納された鏡餅をお下がりとして子どもたちに分け与えたことが起源とされています。神様が宿ったお餅ということから、元々はお歳魂(おとしだま)と呼ばれていました。このお餅を食べた子どもたちは、神様に1年間守られながら過ごせると考えられていたのです。それがいつ頃からか、お餅ではなく品物や現金になり、お年玉と称されるようになったのです。

新年の目標を書す 書初めの由来って?

「今年こそ毎日1万歩!」「パソコンを使えるようになる!」「1週間に3冊読書!」など、抱負や目標を記す書初め。その起源は平安時代にまで遡ります。宮中行事であり、元日の朝に初めて汲んだ水で墨を摺り、恵方に向かって詩歌を書くというものでした。一般に広まったのは江戸時代から。寺子屋の普及によって読み書きができる人が増えたためです。

書初めをする日は1月2日。旧暦の元旦にあたります。そして、1月中旬に全国各地の神社やお寺で行われる「どんど焼き」という火祭りで燃やし、抱負達成をお祈りするのです。