星を見よう!冬は1年の中で星が一番きれいに見えるチャンス!

「冬は星が綺麗に見える」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。それは秋から冬にかけてジェット気流が上空を強く吹いておりチリやホコリを吹き飛ばしてくれ、また湿度が下がることにより空気が乾燥し空気中の水蒸気が減るから。そのため星空が綺麗に見えると言われています。冬は天体観測に絶好の季節なのです。

星はどうして動いて見えるの?

星は時間を空けて観察してみると、違う位置に動いています。見る空の方角でも動きは変わり、東の空では南側に斜めに昇っていき、南の空や真上の空では東から西へ動く。また、西の空では南側から斜めに西に沈んでいきます。このように星が動いて見える理由は、地球が北極を軸にして、こまのように回転しているから。これを自転と言います。地球から見ると、空全体が北極を中心に東から西に動いているように見えるのです。

星がキラキラと瞬くのはなぜ?

夜空を眺めていると、星がキラキラと瞬いていますよね。この星が放った光は、地球に届くと空気の層に触れて、屈折したり散乱しながらようやく私たちの目に届きます。この空気の層が揺れ動くことで光の折れ曲がり方が変化し、星が見える向きもごくわずかに揺れ動きます。ちょうど、煮立っているなべの底が、ぐらぐら揺れて見えるのと同じ仕組みです。これが星がキラキラと瞬く原因で、星そのものの明るさが変化しているのではないのです。

星に願いを流れ星の正体とは!?

夜空にほんの一瞬輝く流れ星。流星群の日に空を見上げて見た方も多いのではないでしょうか。実は、わずか上空100kmくらいの地球の大気で起きている現象です。この流れ星の正体は、簡単に言えば砂粒。宇宙空間からやって来た直径数ミリの小さなちりの粒がたまたま地球の大気にぶつかって燃えつきる瞬間の光が、流れ星なのです。

宇宙の星と地球の距離

地球から見える星は、どれくらい遠くにあるのでしょうか。地球から月までの距離は約38万kmです。例えば、車で月まで行くとすると時速80㎞でずっと走って約6ヵ月かかる距離。では、火星との距離はというと答えは1つではありません。地球の軌道と火星の軌道が異なるため、地球と火星は約2年ごとに近づいたり遠ざかったりしています。最も近づいている時は約5400万km。もし新幹線で時速400kmを出して火星に向かえば約16年で到着する距離です。最も離れている時は約1億kmと2倍ほどの距離があります。こうして考えると宇宙がいかに壮大なのかがわかります。そんな宇宙にも想いを馳せながら、冬の星空を眺めてみてはいかがでしょうか。