乾燥し過ぎにご用心|2月は最も乾燥する時期

皆様、肌がカサカサ目がシパシパ、挙句の果てに便秘がちになったりはしていないでしょうか。実は2月は1年の中で最も乾燥しやすい季節です。

下のグラフでは2020年の1年間の湿度の変化を表したもの。2月だけが60%を下回っていることがわかります。こうなると肌のバリア機能である角質層から水分がどんどん蒸発していくことに。

しまいには衣服の繊維がチクチクするように感じてかゆみを発症してしまいます。そのため、いかに湿度を高められるかが2月の健康のカギと言えるでしょう。

特に気を付けたいのが湿度と温度は反比例するという点。多くの人が部屋を温めるためにエアコンの暖房機能を使っていることでしょう。例えば室温が5℃で湿度が50%の時、加湿をせずに20℃まで温めると湿度は維持できるのでしょうか。答えは否。なんと部屋の湿度は温度の上昇に伴って20%程度まで低下してしまうという話もあります。

お風呂でゴシゴシは厳禁

寒い日のお風呂は最高ですね!それに加えて肌が乾燥していてかゆい時にゴシゴシ洗うのもムズムズ感がすっきりして気持ちがいいもの。

しかし、これは厳禁です。特に硬めのナイロンタオルを使っている人は注意が必要。角質が弱くなっているにも関わらず刺激が強すぎるため、肌が黒ずんできてしまいます。実はこの現象にはナイロンタオル黒皮症という病名まで付けられているのです。

自宅で簡単!乾燥対策

乾燥対策には加湿器を設置するという方法もありますが、全部屋に導入するのは経済的にもなかなか難しいもの。そこで、自宅で手軽にできる5つの加湿対策をご紹介。ぜひ今日から実践して、カサカサに悩まされない毎日にお役立てください。

①洗濯物を室内に干してみよう
エアコンを使って部屋を暖めている方は、風が当たるところに洗濯物を干してみましょう。乾燥しているため部屋干しの嫌なニオイも残りにくく、また外に干すよりも早く乾くこともあるため一石二鳥です。ただ、大量に干しすぎると急激に湿度が上がって結露の原因にもなるため要注意。

②霧吹きで湿度アップ!
水分が足りないなら、直接水を撒いてしまおう!という方法です。霧吹きで出た細かな水滴が室内で蒸発して、湿度を高めてくれます。

③浴室の湿度を取り込もう!
入浴後、もう誰も入らないという時もすぐに栓を抜くのはストップ!浴室のドアを開け放しておくことで、溜まった水蒸気が他の空間に移動して加湿につながります。また、浴室も程よく乾燥しカビ発生のリスク回避にもなるためオススメです。

④加湿料理『鍋』!
冬に美味しい鍋料理、これは冷えた体を温めてくれるだけでなく加湿効果もバカにできないことをご存じでしょうか。リビングで家族で鍋を囲めば、立ち上がる湯気で加湿効果も抜群です。

⑤暖房機器を見直そう
暖房機器は何を使っていますか?乾燥時期の暖房は石油ファンヒーターやガスファンヒーターに変えるのもオススメです。石油やガスは燃焼する時に水も発生させるため、エアコンや電気ストーブよりも部屋が乾燥しにくくなります。