気象病の対策とは?

「天気が悪くてやる気が起きない、だるさが続く…」本当に体がつらいのに、気象病はなかなか他人にはわかってもらいにくい不調です。そこで自分で手軽にできる気象病のケアをご紹介。梅雨の時期の日課にしていただくことで、どんよりした気持ちを吹き飛ばします。

自律神経を整えれば雨も楽しく感じるかも?

気象病の対策は、自律神経との関係を知ることが第一歩。これは体を自動的に調整してくれるための神経で、硬直・緊張状態にする「交感神経」と弛緩状態にする「副交感神経」の2つに分けられます。では一体、気象病がどのように関わってくるのでしょうか。

気圧センサーと自律神経の関係

別の記事で耳には気圧センサーが備わっているという話をしました。このセンサーから脳へ送られた情報は、自律神経で処理されます。例えば、気圧上昇の影響で血圧も上がりすぎないよう副交感神経を働かせて血管を広げ、逆に気圧が下がれば交感神経を優位にし、血管を収縮させるという働きです。
しかし気圧センサーから正しく情報が送られてこないと、自律神経は混乱をきたし、バランスが乱れてしまいます。まず交感神経に偏りすぎると体を休めることができず、知らぬ間に極度な緊張状態に陥り、肩こりやイライラが静まらなかったり、痛みが増したりすることに。そして副交感神経に偏ると免疫反応が強くなりすぎて喘息が起こったり、リラックス状態から抜け出せずやる気が起きない、だるいなどの状態を引き起こしてしまいます。
気象病の原因である気圧の変化から逃れることはできませんが、この自律神経のバランスを保ち不調を和らげることは可能です。次に紹介する3つのポイントを実践し、健やかな梅雨を過ごしてください。

【ポイント1】朝食に野菜や発酵食品を摂ろう

朝ご飯は体を活動状態にする交感神経のスイッチになります。だるさが抜けないという人は必ず食べるようにしましょう。また、野菜や発酵食品に含まれる酵素は自律神経を整えてくれる働きがあります。

【ポイント2】朝は熱めのシャワー 夜はぬるめの入浴を

お風呂はまさに心の洗濯。梅雨時のどんよりした気持ちを1日2回のお風呂でスッキリさせませんか?まず朝は熱めのシャワー。42℃ほどのお湯で交感神経を刺激し、気持ちをシャキッと。そして夜は37~39℃ほどのお湯にゆっくり浸かりましょう。副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になります。
ポイントは朝、湯には浸からないこと。長時間入浴してしまうと朝から体が休息状態になってしまい、やる気が起きなくなってしまいます。
※実践する際は、無理のない範囲で行ってください

【ポイント3】寝る前の携帯電話は厳禁です

明るすぎる室内は交感神経を優位にしてしまいます。もし夜に白く光る蛍光灯を使っている人がいれば、オレンジ色の白熱灯に変えてみるのも良いでしょう。また携帯電話やパソコンを寝る前に見るのは厳禁。脳が太陽の光だと錯覚してしまい、体の休息スイッチが入らず活動状態が継続してしまいます。

ご紹介した3つの生活習慣のポイントを継続することで、自律神経のバランスを保つようにし、気圧の変化に動じない体作りを心がけましょう。それでも気象病が気になる…という場合は、医師の診断を受けるようにしてください。早めの対策が重要です。

自律神経を落ち着かせるツボ4選

気象病の症状が出たと思ったら、自律神経を落ち着かせるツボ押しもオススメ。4つを適度に指圧して、つらい悩みを和らげてください。