毎年2月は生活習慣病予防月間

いつもだいにち堂のサプリメントや医薬品をご利用いただいている皆様は、健康に気を使っていらっしゃる方も多いかと存じます。病気やケガのない丈夫な体、心身ともにイキイキとした人生を送っていきたいですね。そんな皆様に今一度見直していただきたいのが「生活習慣病」についての知識。

毎年2月は、生活習慣病の予防とそれにより健康寿命を延ばすための取り組みとして「生活習慣病予防月間」と定められました。自分自身の心や体と向き合い、生活習慣や健康づくりを見直してみましょう。

そもそも生活習慣病とは？

生活習慣病とは、「健康的とは言えない生活習慣」が関係している病気の総称です。以前は「成人病」と呼ばれ、加齢とともに発症・進行するものとされていましたが、飲酒や喫煙などに加え、運動不足や不規則な生活など子供の頃からの生活習慣が関わって発症することがわかり、1996年頃から「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。

健康づくりの鍵は生活習慣

毎年2月の1ヶ月間は、「一無、二少、三多で生活習慣予防」を基本テーマに、積極的な啓発活動や情報発信が行われます。
この「一無、二少、三多」とは、日常で心がけたい生活習慣病をわかりやすく表現した健康標語です。

一無　無煙
たばこの煙には多くの有害成分が含まれており、その内70種類以上には発がん性が確認されています。生活習慣病の発症や悪化の危険性も。

二少　少食
暴飲暴食を控ええることは、健康な身体を維持するためにとても重要です。血糖値の急激な上昇は肥満や生活習慣病の原因になります。

二少　少酒
飲酒の適切量は、純アルコールに換算して1日約20ｇが望ましいとされています。過度の飲酒は長く続けると様々な病気のリスクが高まります。

三多　多動
座りっぱなしは避け、生活の中で体を出来るだけ動かすように心がけましょう。まずは無理なく軽いウォーキングから始めるのがおすすめです。

三多　多休
しっかり休養を取り、心と体をリフレッシュさせることはとても大切です。「睡眠」に限らず「休憩」や「休日」「休暇」も含めて健康的な生活維持を。

三多　多接
人との交流、様々なコト・モノに関心を持つことは創造性豊かな生活に繋がります。生きがいを持ったイキイキとした人生を目指しましょう。

生活習慣病は長い時間をかけて進行し、病気として自覚しにくいという問題があります。それを防ぐには、日頃の体調や些細な身体の変化など、常に自分自身の健康に目を向けることが必要です。そして、若い頃から適正な生活習慣を身につけ維持すること、また今の生活習慣を見つめ直し、改善することが大切になります。

原因を知って病気を予防しよう

病気の原因としてわかりやすいのは、細菌やウイルスなどの「病原体」や「有害物質」などです。また、何かの病気になりやすい体質が先祖から引き継がれる「遺伝的な要素」も病気の発症や進行に影響します。そしてもう一つ、食習慣、運動習慣、休養のとり方、嗜好（飲酒や禁煙）などの「生活習慣」も多くの疾病の発症や進行に深く関わっていることが明らかになっています。

ウイルス感染や遺伝的な要因でかかってしまう病気は防ぐことが難しいものも多く、改善するには病院での治療や薬の投与によって回復を図る場合も少なくありません。そんな中で、生活習慣が原因の病気は心がけ次第で未然に予防することができます。そして、若い世代から中高年層で悩みの声が多いのが食習慣や運動不足が原因で発症する「肥満症」です。

厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、20歳以上の人の肥満の割合は男性33.0％、女性22.3％となっています。また、年代別に見ると男性では40歳代が39.7％と最も高く、次いで50歳代が39.2％。一方女性は高年齢層で肥満者の割合が高くなり、60歳代で28.1％と最も高くなっています。年齢を重ねるほど代謝は低下し、自分の力だけで改善することが難しくなるのも事実。

また、目に見えて変化がわかるようになるまでには長い時間がかかるうえ、社会環境や遺伝的要因も関わってきます。食事や運動習慣の見直しの他、日々のストレスの影響も大きため、まわりの環境や人の関わり方に向き合うことも大切になると言えるでしょう。