五感で楽しむ夏のガラス

日本におけるガラスの歴史

ガラスの発祥は今から5,000年以上も前に栄えたメソポタミア文明だとされています。日本では弥生時代、中国や東南アジアからビーズや勾玉が輸入されていました。飛鳥時代に入ると寺院の装飾にも用いられるようになります。この頃は『瑠璃(るり)』と呼ばれていました。江戸時代になるとガラスの製造技術が広まり、広く愛されるようになったのです。

視・聴・触・味・嗅 全感覚をフル動員

氷のように透き通り見るだけでも涼を感じることができるガラス。特にブルーやグリーンの寒色系だったり気泡が含まれているガラスは水滴を連想させることで脳の副交感神経に働きかけて体感温度を下げるという心理的効果も期待できるそう。暑い日こそガラスの食器を活用しましょう。

クロスモーダルという言葉をご存じでしょうか?多感覚間の相互作用という意味で、澄んだ涼しげな音が脳内で「水」や「そよ風」といった視覚・触覚的イメージを呼び起こし、涼しいと錯覚させる。これが風鈴の科学的効果です。

占いの道具だった風鈴

奈良時代に日本へ伝わった風鈴。もともとは青銅製で魔除けや吉兆を占う道具として用いられてきました。平安時代に入ると貴族が軒先に吊るすようになり、江戸時代でガラス製の風鈴が登場します。

熱を通しやすいと思われがちなガラスですが、実は熱伝導率は木材と大きな差はありません。ただし、つるつるした感触のため、触れた時に熱を急速に奪う効果が期待できます。また夏はビールジョッキを凍らせるという人もいますが、注意が必要。急激に冷えると割れる恐れがあります。

1つでいくつもの味が楽しめるのがグラスデザート。19世紀のフランスでは料理における芸術性が重視されており、そこから誕生したのが始まりだとされています。フルーツやゼリーを使ったものは、夏にピッタリですね。

グラスデザートの構成

上層:フルーツやゼリー、ナッツ、ホイップクリームなど
中層:ムースやカスタード、ヨーグルトなどのクリーミーな要素
下層:クッキーのクラッシュやスポンジ生地

夏の定番“素麺”の起源をご紹介します

奈良時代に中国から伝わった素麺。当時は「索餅(さくべい)」と呼ばれていました。素麺という名が定着したのが室町時代です。江戸時代に入ると七夕に素麺を供える風習が一般化し、現在のように冷やして食べるのが広まりました。

太さで変わる小麦粉麺

日本農林規格では小麦粉で作られた麺の太さによって呼び名が分けられています。素麺とは直径1.3mm未満の麺を指します。

化学反応を起こしにくく香りを変質させないガラスは容器として優秀な素材。近年ではガラス自体にアロマオイルを浸透させるという技術が日本で生まれました。これによって香りをアクセサリーとして持ち運べるようになるそうです。

熱帯夜にオススメなのが体感温度を下げるペパーミント。ぐったりして食欲が湧かない時はレモングラスを活用しましょう。またユーカリのオイルは虫除け効果も期待できます。

ガラスのような生き物たち

まるで作り物のような透明感に驚き!
「ガラスの色は?」と聞かれたら、多くの人が「透明」と答えるのではないでしょうか。そんな無色であるガラスのような生き物が存在します。有名なのが次の2種類。グラスキャットは骨や内臓が透けて見えるほど透き通っており飼育する熱帯魚としても人気。中南米に生息するグラスフロッグは睡眠中、赤血球の多くを肝臓に集めるためさらに透明度が増すそうです。

グラスキャット

グラスフロッグ