日本一を超えた?天空の住民!おもしろ山岳ライフ

だいにち堂が本社を構えるのは『日本の屋根』と呼ばれる標高3000m級の山々がそびえる長野県。その平均標高は1132mとなっており、634mの日本一高い建物の東京スカイツリーと比べてもいかに高いか実感できるのではないでしょうか?

日本一標高が高い県、その暮らしとは!?

長野県内は大きく凸凹とした山が連なるため、県内を見渡しても標高に大きな差が生まれます。例えば長野県内で最も標高が高いのは川上村で1185.5m。それに対し、最も標高が低いのは栄村で291mと、この2拠点をみても約900mも標高に差があります。

標高の高い山岳地帯に位置し、凸凹した長野県で生活をするのは、平地での暮らしとは少し異なった現象に出会えるかもしれません。

お湯の沸点は100℃じゃない?

小学生の理科の実験で水は100℃で沸騰すると習った方がほとんどでしょう。

ですが、標高が上がると気圧が下がる関係で沸点も下がります。つまり標高が高い長野県内の小学校では、理科の実験の際にグツグツ沸騰するお湯の温度が96℃〜99℃前後になることも!100℃で沸騰すると定着している大人からすれば「こんなに違うのか!」と驚きを得るでしょう。

けれども学校では「テストに出た時には100℃と答えてください」と教えられるので、子どもたちは「え?」と戸惑いを隠せません。

また、沸点が低いため通常3分で出来上がるカップラーメンも、4分や5分かかることがあります。

ポテチの袋がパンパンに!?

登山の際、ポテトチップスなどを持っていくと山の上で袋がパンパンに膨らんでいるという経験をしたことがありませんか?これは標高が上がったことで気圧が下がったため。

標高が10m上がると気圧は1ヘクトパスカル下がります。実は登山ではなくても長野県内でも平地から標高の高い見晴らしの良い公園に行った時などにも起こります。

知らず知らずにトレーニング?

標高1000mを超えると心拍数が上がり、細胞が活性化されるとも言われます。

アスリートの高地トレーニングで知られるように、心肺機能が鍛えられたりもするようです。肉体面でも、標高が高い地域に住むと知らず知らずのうちに体が鍛えられている…かもしれません。

標高1000mは胎内と同じ

標高が約1000m前後にもなる市町村が多い長野県。心身を癒やすリゾート地として知られている軽井沢も標高が938.5mと約1000mになっています。実は標高1000mでの気圧は母親の胎内とほぼ同じで、人間が最もリラックスできる状態だという説もあるくらいです。

「標高が高いところは健康に良い」と言われる理由は心肺機能の点意外にも、こういった気圧の面も関係しているのかもしれませんね。

高いところに「おいでなんしょ」長野県

「おいでなんしょ」とは長野県の方言で「来てくださいね」の意味が込められた言葉。長野県というと田園風景が広がる田舎を想像するかもしれませんが、標高が高いからこその楽しみ方がたくさんあります。

リゾート施設が充実

実は標高の高さは別荘数や美術館、旅館数と正の相関があります。長野県はホテルや旅館の数が全国1位!これから新緑深まる時期にぜひ、贅沢なひと時を味わうのはいかがでしょうか。

真夏もひんやり快適

標高が高くなるに伴って気温も低くなります。暑い夏の避暑地として多くの人が訪れる軽井沢は、夏の平均気温が7月は26℃、8月は27℃と平地と比べてもかなり過ごしやすい気候となっています。

ゴルフの飛距離が伸びる

高地になればなるほど、空気が薄くなり気圧も下がります。すると空気抵抗が小さくなるため、ゴルフのボールもよく飛びます。ゴルファーの方はぜひ一度ご体感あれ!

野菜もイキイキ元気に育つ

高所で活性化されるのはどうやら人間だけではないようです。標高の高さは昼夜の寒暖差を大きくし、日中はたっぷりと太陽の光が降り注ぎます。そのため、野菜もみずみずしく美味しく育ちます。