どうしても甘さがほしい時は…低GI食品を選ぼう

糖質制限ダイエット中は、糖分たっぷりな甘いものは厳禁。ケーキや大福などは我慢できても、見落としがちになってしまうのが料理に使用するお砂糖です。煮物などは使用する砂糖の量がかなり多いため、甘味料を賢く選びましょう。

糖質は少しずつ活用しなければならない

別の記事で、糖質はエネルギーとして使いやすい現金、そして脂質はエネルギーの資産貯蓄と話しました。実は現金でも支給のされ方が違えば、貯蓄に回されず上手にエネルギーとして活用されやすいという事実をご存知でしょうか。
注目すべきはGIという値です。ブドウ糖を100とした時に、どれほど血糖値が上がりやすいかを比較した基準。ブドウ糖といえば、ダイレクトにエネルギーになってくれる糖類の代表格。その分、過剰摂取すると一気に血糖値が上がるため、脂肪貯蓄に回されやすいという特徴があります。その点、GI値が低い甘味料であれば、同じ量をとってもゆっくりじっくりエネルギーとして使われるため、脂肪貯蓄に回されにくくなるのです。言い換えるなら、ブドウ糖はどかっと一括で現金支給、低GI甘味料は少しずつ分割で必要な分だけもらう日当のようです。

甘味料を賢く選んで糖質制限を成功させよう

低GIとされる基準は、55以下。しかし、甘味料を購入する時に成分表示を見てもなかなか明記してあるものは多くありません。そのため、前もって知識を蓄えておくことが大切です。例えば、砂糖の代わりに選びたいのがエリスリトール。発酵によって生まれた甘味料で、砂糖よりもさっぱりした後味が特徴です。また、虫歯対策にも注目が集まっています。また、GI値はそこまで低くありませんが、てんさい糖にはオリゴ糖が豊富に含まれているため、腸内の善玉菌を増やすことにも役立ちます。
糖質制限ダイエット中は、禁止ばかりの毎日ですが、甘味料など「何を選ぼうかな?」と考えることを1つの楽しみにしてみるのも、成功の秘訣です。

血糖値が急激に上がりにくい低GI甘味料を選ぼう

GI値の高い甘味料は小腸ですぐに吸収されるため、急激に血糖値が上がりやすい糖質制限ダイエットの天敵。逆に低GIの甘味料は小腸での吸収が穏やかなため、脂肪として蓄えられることも少ないのが特徴。料理などで甘味料を使う時は、低GIのものを選びましょう。

ダイエット中に選ぶ人が急増!カロリーゼロの甘味料の落とし穴

カロリーゼロの人工甘味料を摂取し続けていると、甘さを感じても血糖値が上がらないため、脳が混乱し食欲を促進させてしまうという事態に陥ることがあります。また、人工甘味料は自然の甘味料と比べ何百倍も甘いものばかり。そのため継続して摂取し続けていくと一般的な甘さでは満足しなくなってしまいます。さらに腸内の善玉菌に悪影響を及ぼすというデータもあるため、カロリーゼロだからといって人工甘味料が使われた食品や飲料ばかりを求めるのは、ほどほどにしましょう。

血糖値の上昇を緩やかにしてくれる味方!食物繊維足りてますか?

糖質制限ダイエットでさらに糖質をしっかり管理するために意識して摂りたい成分が食物繊維…と聞くと、珍しくもないよく聞く成分だと思われる方もいるでしょう。
しかし、厚生労働省の調べによれば、男女とも、どの年代の人も1日あたりの摂取目標に届いていないということがわかっています。それもそのはず、食物繊維の摂取目標は1日あたり約20gで、これはレタスに換算すれば、およそ4~5玉分にも及びます。簡単に摂れる量ではありません。食物繊維が不足していたら、食事中に含まれる糖質がそのまま吸収されやすく、せっかくの糖質制限ダイエットが台無しになりかねないのです。逆に、食物繊維をたっぷり摂取しておけば、微量な糖質であってもぐるぐるっと絡みつき、吸収を穏やかにしてくれるため、脂質へと変わりにくい食生活をサポートしてくれます。食物繊維は大きく分けて下の2種類。ご自身の体調に合わせて、食材を選んでいきましょう。

不溶性食物繊維

水に溶けない食物繊維。ごぼうなどボソボソした食感のものに多く含まれています。またキノコ類も不溶性食物繊維の宝庫だと言えるでしょう。代表的な不溶性食物繊維として挙げられるのがセルロース。ドラックストアなどでも粉末が販売されていますが、非常に粉っぽく全く溶けないので食材からの摂取がオススメです。

お腹スッキリに役立ちます!

胃や腸で膨らむ特性があり、大腸を刺激して排泄を助けてくれます。特にダイエット中は便秘になりがちなため、気になる人は意識して摂取するようにしてください。また、よく噛む必要がある食材に多く含まれるため、食べすぎ防止にも役立ちます。

水溶性食物繊維

昆布やワカメ、もずくなどの海藻類やこんにゃく、里芋に多く含まれますが、不溶性よりも含有量が少ないため、摂取が難しい食物繊維のカタマリなので、ダイエット中のおやつには最適。サプリメントとしても多く販売されており、カプセルタイプのものからドリンクまで実に様々です。

血糖値の上昇をゆっくりに!

食物に含まれる糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖質制限ダイエット中は必須と言える食物繊維です。また水に溶けて粘着性があり、胃腸内をゆっくりと移動するためお腹が空きにくくなるという利点があります。