夏までにスリムを目指そう!たった1杯、酢りごまダイエット

「食べすぎじゃないのに、痩せにくい…」「節々が痛くて、運動がおっくう…」年齢を重ねるとカラダの悩みも多くなり、本当はダイエットしたいのに上手にいかないこともあります。でも、それはある栄養成分の不足も関係していました。今からでも遅くありません。夏に向けて「酢りごまダイエット」を始めてみませんか?

痩せにくい体には原因があった!

ダイエットの基本は、運動と食事の両方をコントロールしていくことが成功の秘訣です。運動だけでも、食事だけでもダメ。何年も運動を続けている方も、食生活のバランスが悪いと、思うように体づくりが進まないものです。運動も食事も両方とも大切ではありますが、体づくりのうえでのバランスは3:7で食生活にかかっていると言われています。食事は体の土台をつくる大切なものですが、年齢を重ねていくとそのバランスに偏りが生まれてきます。とりわけ指摘されるのが、慢性的なたんぱく質不足です。シニア世代は胃もたれやコレステロール値を気にするあまりか、たんぱく質豊富な肉を避ける傾向にあります。専門的な話になりますが、私たちの体は体重1kgにつき、たんぱく質を1g、運動をしている方なら1.5gくらいのたんぱく質が必要と言われています。体重が50kgなら、1日に50〜75gのたんぱく質が必要となる計算です。

たんぱく質はプロテインと表記され、ギリシャ語の「第1番目」や「最も大事なもの」と訳される言葉が語源。筋肉や体の組織、ホルモンの重要な材料となります。たんぱく質が不足すると、筋肉から削られてしまい、結果として代謝が下がって痩せにくい体になってしまうのです。野菜を中心とした献立は一見ヘルシーに思えますが、たんぱく質は20g前後しか摂れていないことも。恐れずに毎日たんぱく質を摂ることが大切なのです。

驚き!酢のダイエットパワー

代謝が落ちると、最も気になるのが体に脂肪がたまりやすくなることです。そこで、今あらためて注目を集める、古くからの健康食材があります。それこそが「酢」です。酢の歴史は古く、紀元前五千年頃から人々の生活を支えてきたとも言われています。酢のダイエットパワーには大きく2つあります。1つはたんぱく質のもととなるアミノ酸が豊富なこと。もう1つが脂肪に働きかける酢酸の力です。
それでは1つずつ、その働きを説明していきましょう。酢はアミノ酸の宝庫です。アミノ酸はたんぱく質のもととなり、筋肉や体の組織づくりの土台となります。また、代謝をあげてめぐりを良くする働きも。酢の豊富なアミノ酸で、太りにくい体へ導いてくれます。
2つ目は酢酸の力。酢の主成分である酢酸は、脂肪の合成を抑制するのと同時に、分解を促進するパワーを秘めていると言われています。

では、酢は一度にたくさん摂る方が効果があるのでしょうか?ある研究グループによると、酢の効果を得るためには、1日あたり大さじ一杯分(約15ml)がオススメとのこと。「スプーン1杯の酢」は料理やドリンクに混ぜれば簡単に摂れる量です。成分は加熱しても壊れにくいので、煮込みや炒めものなど料理に幅広く使えます。ただし、酢を摂るのをやめると4週間後には元に戻ってしまうというデータもあるので、毎日続けることが大切です。

元気と若々しさにごまパワー

酢のダイエットパワーをお伝えしてきましたが、酢は単体でも栄養価が優れている食材と一緒に摂ることで、相互の働きにより、もっとパワーを発揮します。私たちがオススメする健康食材は、「ごま」です。ごまは日本や中国、韓国などアジアの国々を中心に、薬効のある食べ物として古来より親しまれてきました。昔は非常に高価もので、「ごま1粒と牛1頭」を交換したという逸話もあるほどなのです。

ごまは、現代栄養学から見ても、非常に優れた栄養食品であることは間違いありません。過去のとある実験では、30年前のごまの種子を蒔いたところ、見事に発芽したほどの生命力を持っています。若々しさに働くビタミンE、体を整える鉄分、元気に役立つビタミンBのほかカルシウム、マグネシウムなどぎっしり。なかでも話題の成分セサミンは、強いバリア機能を持つとして、テレビや雑誌など今なおひっぱりだこです。あの小さな1粒1粒の中に「元気」「若々しさ」「めぐり」といったパワーが詰まっているのです。

ごまは粒が小さいので、皮つきのままでは体内を素通りしてしまうこともあります。ごまの吸収力を高めるためには、香ばしく煎った後、すり潰して、すりごまの状態で摂取することがオススメです。約20gのごまには豆腐3/1丁分のたんぱく質、牛乳1本分のカルシウム、ほうれん草100g分の鉄分、生わかめ70g分の食物繊維が含まれていると言われています。

手軽で効果抜群!酢りごま習慣

ダイエッターにオススメの「酢」と元気の源「ごま」を、【毎日スプーン1杯分の食習慣】としてご提案するのが、本記事のタイトルにもなっています「酢りごまダイエット」です。作り方はカンタン、スプーン1杯分の酢(約15ml)と20gのごまを一緒に混ぜて食べるだけ。単体で口に入れても構いませんが、ドリンクに混ぜても良いですし、多めに作り置きして調味料としても使えます。酢はクセが少ない穀物酢が基本ですが、ドリンクなど酢の味を楽しむとなると黒酢やリンゴ酢などでもOK。摂取するタイミングは、食品ですのでとくに決まりはありませんが、朝食時の吸収の良い時に摂ってみるのもオススメです。
実際、編集部スタッフもこの酢りごま習慣を始めたところ、寝ても寝ても疲れの取れない感じがグッと減り、ほんのり汗をかいてポカポカするようになったと言います。