季節とともに起こる不調は水分代謝UPで対策を!

別の記事でご紹介した気候の変化による不調。どうにかして解消したいですよね。不調の原因である体内に溜まった余分な水分を体外に出すことが対策として有効です。そこで毎日の生活でできる対策法を見ていきましょう。

お風呂でじんわりと汗を出す!

まずはお風呂にゆったり入って、無理のない範囲で汗をかくことで水分を排出。体に溜まった余分な水分は体温を下げるため、お風呂で半身浴をしてじんわり汗をかいたり、サウナや岩盤浴でしっかりと汗を流しましょう。40℃程度のお湯をバスタブに溜めたら、入浴前にまずはコップ1杯の白湯を飲んでから入るのがおすすめです。これをするだけで内臓が温められ、入浴時の発汗量がアップします。

水分を少しずつこまめに摂る

水分代謝を促すために、常温のお水またはお茶をこまめに摂ることも大切。水分を摂ることで尿意を促し、カラダに溜まっている古い水分を排出します。健康な人の1日の平均飲用量は約1.2リットルと言われており、加えて食事からも約1リットルの水分を摂っています。「1日水を2リットル飲もう」などのフレーズを耳にしたこともあるかと思いますが、これはかなり多い摂取と考えられるため、不調を感じている時にはおすすめできません。特に漢方では水分の摂りすぎは水滞を招いたり、カラダを冷やすと考えられています。飲料水を飲む時も、できるだけ常温か温かいものを摂るようにしましょう。

筋肉をつけて巡りの良いカラダに

筋力の低下もカラダに水を溜めてしまう原因の1つです。巡りの良いカラダになるには運動が大切。というのも、筋力が不足すると代謝が下がってしまうため。筋肉をつけることで水滞の予防策となります。足腰や肩甲骨周りを意識したストレッチなど自宅でも簡単に行えるようなものから始めてみましょう。

冷えるその前にカラダを守ろう

冷えるとカラダが水分を抱えてむくみやすくなってしまいます。カーディガンを羽織ったりひざ掛けをしてしっかり対策。特に、おなか・首・腰・足首はしっかりと温めましょう。これからの季節、ついつい欲しくなる冷たい食べ物や飲み物も極力控えたいもの。白砂糖など、甘いものの中にはカラダを冷やすものもあるので要注意です。カラダの内側も外側も冷えから守ることは水滞対策の基本です。

おいしく食べて代謝をアップ

水分を上手に排出するために、利尿作用や発汗作用のある食材を要チェックです。漢方では、豆類は水の巡りをサポートする食べ物だと言われています。ただし豆類の有効成分は水に溶けやすいため豆の茹で汁こそが重要。水分調節の働きを助けるカリウムなどの成分がたっぷりなのです。小豆や黒豆などの茹で汁はお茶として、そして茹で上がった豆はご飯のおかずに、豆のチカラを余すところなく頂きましょう。
また、きゅうりなどの瓜類、あおさや昆布、わかめなどの海藻類も代謝を上げます。ただし、これらはカラダを冷やす性質もあるため、カラダを温める作用を持つお酢と合わせたり、生姜・唐辛子・胡椒のような温性・熱性の食材と組み合わせるなど調理方法を工夫したいところ。おすすめのメニューは、きゅうりの酢のもの・あずきご飯・きのこご飯・根菜の煮物など。ぜひお食事に取り入れてみてください。水はしっかり摂りつつ、しっかり出すのが大切!カラダの巡りを良くし、水分を溜めないようにしましょう。

しんどいときは角度を変えて対処

とはいえ、体内の水分量は自分でコントロールするのが難しいものです。特にめまいやふらつき、動悸、耳鳴り、頭痛などの症状が辛いと悩んでいる方はサプリメントや薬に頼るのも1つの手です。そうしたサポートによってカラダの機能が若々しさを取り戻せば、必要な水分を保ちながらも余分な水分はしっかりと排泄する助けとなるでしょう。

水分代謝を促進する足腰エクササイズ

筋肉には、余分な水分を押し出すポンプのような役割があるため、じんわり汗をかく運動を日々の生活に取り入れてみましょう。足裏マッサージや足腰のエクササイズで水分がカラダに溜まりにくいようにすれば、体調不良の予防になります。特に足腰を動かすと水分代謝が促されるので、積極的に動かしましょう。左右の足を交互に持ち上げる「ももあげ」をしたり、立った状態で腰を大きく回したり。運動すればストレス解消にもなりますよ。

足裏マッサージでお手軽ケア

足裏を揉んで水はけを良くするのもおすすめです。足の指をギュッと縮めたときにできるくぼみ部分にある湧泉(ゆうせん)というツボを押すと、代謝を促進してくれます。

カラダの代謝をあげる食材

利尿作用や発汗作用のある食材は代謝を高めてくれます。利尿作用のある食材には水分調節の働きを助けるカリウムがたっぷり含まれており、発汗作用のある食材にはカラダをポカポカと温め、食欲を増進させる作用もあります。上手に摂り入れていきましょう。

利尿作用のある食材

  • 小豆や大豆などの豆類
  • きゅうりやトマトなどの夏野菜
  • 緑茶やハトムギ茶、コーン茶

発汗作用のある食材

  • 長ネギや玉ねぎなどのネギ類
  • コショウや唐辛子などの香辛料
  • シソ、生姜、カレー粉など